広島県呉市「石崎動物病院」

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2011年07月02日(土)

再)犬の肛門腺腫の処置 [News]

●ノア 8歳 ♂ シーズー

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飼い主さん曰く
「2年前から痔の存在は分かっていたが、気にしてなかった。」「最近、特にひどくなったので薬が欲しい」と来院されました。

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●肛門周囲線種
肛門周囲線腫とは、肛門周囲に発生する腫瘍です。処置は、外科的切除か凍結手術です。痔でないことを説明しました。肛門周囲腺種には、両性、悪性とありますが、今回、飼い主さんは凍結のみを希望されました。

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●凍結処置
全部で3か所の大きな腫瘍でした。
右上の物は大きな穴が開き、液体が産出しています。肛門括約筋は、半分まで切除できますが、3/4に発生が見られます。括約筋を傷つけないように処置することがポイントになります。

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●処置後
処置後、それぞれにやや腫れが見られます。これから凍結部分が溶解壊死し、脱落していきます。しっかりと説明していても、溶解の著しい時期には、このままどうなるのかと不安な状態に陥ります。

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●術後3週間
今回も十分説明させていただきましたが、飼い主さんは不安になり、こんな処置やらなければよかったと怒り、来院されなくなってしまいました。しかし、3週間後には、腫瘍がすっかり脱落し、病巣も修復され、満面の笑みで来院されました。飼い主さん曰く「やっぱり、やって良かった、良かった!」・・・・(笑)。私は聞こえない小さな声でそっと呟く「勘弁してくださいよ〜。だから絵まで書いて説明したでしょー!」と・・・・。

●飼い主さんへ
凍結手術は、組織(腫瘍)を溶解壊死させる方法です。一時期「ドロドロ、ぐちゃぐちゃ」になることをご理解の上、処置を了解、同意ください。

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●追加 45日後
すっかり綺麗になった肛門です。その後の腫瘤の発生も見られず、この度は件は、3か月後の予約を入れて、これにて終了です。お疲れ様ですた!

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ノアちゃんも、散髪へ行って顔も肛門も綺麗になって、きっと満足していることでしょう〜!???(笑)


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16時14分


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