広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

高度最先端医療

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動画 耳鏡による慢性外耳炎の観察 [高度最先端医療]

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●慢性外耳炎
外耳炎が継続する状態を慢性外耳炎と言います。継続した炎症があると耳道が増殖性の変化をおこし、さらに治癒を妨げます。

●症例
このケースは、耳道が肥厚変化して「ぼこぼこ」になってしまった状態です。通気性も耳垢の排出も悪くなり、慢性的に細菌感染が生じます。ここまで増殖が進むと、鼓膜は増殖組織に覆い尽くされ無くなります。

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●解決策
ここまで進行したケースでは、先ずはベースとなる疾患の治療を試みて、改善がみられなければ全耳道切除術を行います。
全耳道切除術とは、外耳道を完全切除し中耳の骨を一部除去し、内部をクリーニングし、培養材料を採取して閉鎖します。


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大がかりな手術ですので、初期の段階で適切な処置を行い,
手術の手前で管理する必要があります。
外耳炎と侮るなかれ!

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動画 腹腔鏡による子宮蓄膿症摘出術 [高度最先端医療]

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内膜増殖病変

●子宮蓄膿症
子宮蓄膿症とは、子宮内に膿がたまってしまう状態です。
膿の主なる原因菌は大腸菌です。発情時に分泌される黄体ホルモンが子宮内膜の増殖を促し、その増殖を起こした内膜に陰部から侵入した菌が感染を起こすことが始まりです。
発情1カ月後から症状が出現することが多く、開放性の場合は、食欲、元気が軽度に落ちる低度の場合もあり、診断が遅れることがあります。飼い主さんが気が付く症状は、いつも陰部を舐めている、多飲多尿などです。閉塞性の場合は、症状が強く出ることが多く、発熱、食欲不振、嘔吐、脱水などが見られ、放置すると敗血症、DICなどに進行して死亡します。

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●腹腔鏡下摘出術
手技は、通常の不妊手術と変わりませんが、余りに大きく膿がたまってしまった子宮の場合は視野がさえぎられてしまい、手術ができません。中程度に貯留した膿であればお腹の中での手術が可能です。通常の開腹手術に比べて傷口は当然小さくなりますので、腹腔鏡を使用することで痛みの軽減につながります。

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動画 腹腔鏡による肝臓生検と胆汁採取 [高度最先端医療]

●肝臓の検査
肝臓の検査は、血液検査、超音波検査と思われている飼い主の方が多いのですが、肝臓の病態を把握するためには、肝臓そのものを見なければなりません。
つまり、肝臓の一部を切除して病理検査で判定する必要があります。

●腹腔鏡を始めた契機
私が腹腔鏡を取り入れたいと思った契機は、肝臓を正しく診断したいとの思いからでした。血液検査で肝臓の酵素(人間でおなじみのGOT,GPTなど)が上昇していれば肝臓が悪いと言われます。そして、食事療法、肝臓薬を処方されるのが通常でした。しかし、血液検査の値は、他の病気でも上昇し、正しく薬を飲むためには肝臓の状態を知る必要があるのです。

ということで、肝臓病を診断するためには組織検査を行う必要がどうしてもありました。以前は、お腹を開けて肝臓の一部を採って検査していましたが、飼い主さんの抵抗は強く、肝臓を取るだけの為に大きな切開をすることをほとんどの方が好みません。

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なんとか、飼い主さんに検査に踏み切ってもらえる方法は無いかと考えたのが腹腔鏡を使用した検査でした。
大きく切らないのであれば検査して欲しい!」飼い主さん曰く

8年前からは、5mmの穴2ヶ所で肝臓の組織採取と胆汁採取による細菌培養検査を行うことができるようになり、正しく診断できるようになり、また飼い主さんの抵抗感が少なくなったたことが何より嬉しく思います。

●数値、画像だけで判断しないで!
上記のとおり、血液検査だけで判断していけないことはお分かりいただけたと思います。超音波検査では、残念ながら映像での異常は分かっても診断はできません。
診断には、やはり組織検査が不可欠で肝臓を取って組織検査を行わなければなりません。

●肝臓は沈黙の臓器
見た目が元気であり、食欲があったとしても、血液検査で肝酵素が高い場合には、精密検査を行う必要があります。
後手に回らないために早めの検査を絶対にお勧めします

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