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減感作療法について(アレルギー対策) [News]
●減感作療法
減感作療法とは?
通常は原因となるアレルゲン物質を微量に与えて身体を慣らし過敏反応が起こらないようにするものです。
適応は炎症性皮膚炎、消化器、肝臓、膵臓疾患、口内炎などです。
当院では、周波数を用いた減感作療法を実施しています。
約15回で80〜100%の改善が見られ、その効果は生涯持続します。
以前のページに詳しく記載しています
http://www.ishizaki-ah.jp/admin.php?ID=1144
アレルギーと言えばステロイドが有名です。また、最近では、その副作用をおさえたアポキルです。
しかし、そのステロイドに手を出すと、一生、薬物漬けになる傾向にあります。また、ステロイドは過酸化脂質に変化してしまうので、それが炎症の元になり痒みが発生します。次にヤヌスキナーゼ阻害剤のアポキルですがステロイドよりは安全と言われますが、ヤヌスキナーゼの働きである血球形成の統制、免疫制御、腫瘍形成抑制などを抑制することになり、長期投与では免疫系を激しく乱します。
上記の薬に手を染めるのならば、減感作療法は短期間頑張ってみる価値は十分にあります。また、身体に負担の無い優しい方法ですので、副作用の心配はありません。
過去に薬物を長期間使用している場合は、減感作療法が終了後も症状が持続(排毒)することがあります。※過去の例を参照ください。
排毒の時間は様々ですが、その炎症は徐々に消退していきます、痒みなどがひどい場合には副作用のない漢方薬で対応していきます。
ここで、再び西洋医学の薬剤(石油合剤)に手を出すと一旦炎症は消退したかのように見えますが、その化学物質が炎症の火種となり再燃し終わりのない症状が続きます。これぞ「天使の顔をした悪魔」の所以であります。
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犬の脛骨粗面の骨折 [News]
●日本犬 ロック 9ヵ月 ♂
車に跳ねられ後足を着かなくなったそうです。
飼い主さんは、足先である指を踏まれた
と思っていましたが、まずはレントゲンで確認を行いました。
●レントゲン写真
左後ろ足の膝に近い部分で骨折がありました。この部位(成長板)は成長期における発育に大切な場所でもあり、特に強度が弱いので骨折しやすくなります。
まだ骨が成長する時期(10〜12ヵ月)ですので、成長板へのピンの刺入は
避け2本のピンを使用しました。
●抜糸後のギブス処置(術後10日目)
抜糸の際に、初回のハードなギブスから軽いタイプに変更しました。
骨折の場所がきわどい場所です、
さらに2週間ほどギブスでサポートを行う予定です。
犬の膀胱結石と腎盂腎炎 [News]
●ショコラ チワワ 8歳 ♀
「時々、血や泥っとしたものが尿に混ざる」主訴でした。
血液検査では、白血球、CRP(急性炎症の指標)増加、
肝酵素の軽度増加がありました。
子宮が残っている(不妊手術未)ことで、
中年以降に多い子宮蓄膿症も視野に入れてレントゲンと超音波検査へ進みました。
●レントゲン写真
膀胱に白く丸く塊状に見えるのが結石です。
相当な数が予想されます。
●超音波所見(尿管)
通常は、超音波では見えない尿管が著しく拡張(>1cm)していました。
●超音波所見(卵巣)
通常見られない卵巣の異常が見られました。
●超音波所見(腎盂、尿管)
拡大した尿管(緑⇒)に続き、拡張した腎盂(黄色⇒】が見られました。
●超音波所見(膀胱)
通常の膀胱所見が見当たらないません、これは、レントゲン所見同様に相当な結石が存在している可能性があります。
●手術
余りにも結石が多いため、腹腔鏡を使用せずに通常の正中切開し、続いて膀胱切開を行いました。膀胱は慢性膀胱炎の影響でかなりの肥厚がみられました。尿管部分がはっきりと分かるぐらいに拡張、肥厚していました(黄色⇒)。
子宮も異常が有ったため、併せて摘出しました。
●摘出した膀胱結石
「な、な、な、なんと!」
膀胱内にぎっしりと詰まった結石です。
今回のケースは、結石の充満で膀胱内にスベースがなくなり圧が高まり、2次的に尿管が拡張し、続いて腎盂が拡張してしまいました。
●予後
現在は尿毒症改善のために血管からの点滴を継続中です。
ボロボロになった泌尿器系と感染がどこまで正常に戻るかが鍵ですが、13日目でほぼ正常の数値に復しました。まだまだ油断ができませんが、周波数療法と漢方薬を併せて治療を進めていきます。