広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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猫の心房内血栓 [News]

●うるる 日本猫 歳 ♀
「胸水が貯留している」主訴で、他院の先生からの紹介でした。
既に呼吸状態が悪化、換気不足を察し、
急ぎ胸腔チューブを装着し入院になりました。

内科(漢方薬)の効果で一時期は、胸腔チューブを除去して帰宅されましたが、
10日後に再度胸水が貯留し、チューブの再設置を行いました。

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食欲もあり、毎日面会に来られる飼い主さんを楽しみにし、機嫌の良い日々を送っていましたが、途中から変化がおこりました。

「食欲がなくなり、何となく元気がない」
再び超音波検査を行いました。

●巨大な左心房内血栓症

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●その後
上記の血栓を発見後、数日してご自宅で亡くなりました。安定した日々が続いていたこともあり、胸腔チューブが完全に外せる日を心待ちにしていた矢先でした。

突然に巨大な血栓が発生してしまい、あれよあれよと言う間に他界してしまいました、とても残念で力不足を悔やみます。

何か良い方法はなかったと反省する日々です。

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猫の尿管結石 [News]

●あら 日本猫 ♂ 6歳
水をよく飲む主訴で来院されました。
血液検査では、腎疾患を疑う検査値が軽度に上昇していましたので、
超音波検査へ進みました。

●超音波所見
両方の腎臓共に腎盂が大きく拡張し、中程度の水腎症になっていました。
尿管を追っかけると両尿管共に結石による閉塞が見つかりました。

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●治療
尿管結石は、基本的に外科手術を行います。
しかし、合併症率30%、死亡率20%の手術です。ステントの挿入、SUBシステムの設置もありますがそれぞれ閉塞の問題があります。

必ずしも積極的な治療がベストとは限りません、
飼い主さんと十分に話し合いを繰り返し、既に慢性腎不全に移行している状態を考慮して内科的アプローチ(漢方薬とフトマニ)を選択されました。

現在のところ本人は、尿の排泄も正常、食欲も元気もあり安定しています。

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減感作療法について(アレルギー対策) [News]

●減感作療法
減感作療法とは?
通常は原因となるアレルゲン物質を微量に与えて身体を慣らし過敏反応が起こらないようにするものです。
適応は炎症性皮膚炎、消化器、肝臓、膵臓疾患、口内炎などです。

当院では、周波数を用いた減感作療法を実施しています。
約15回で80〜100%の改善が見られ、その効果は生涯持続します。
以前のページに詳しく記載しています
http://www.ishizaki-ah.jp/admin.php?ID=1144

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各種抗原

アレルギーと言えばステロイドが有名です。また、最近では、その副作用をおさえたアポキルです。
しかし、そのステロイドに手を出すと、一生、薬物漬けになる傾向にあります。また、ステロイドは過酸化脂質に変化してしまうので、それが炎症の元になり痒みが発生します。次にヤヌスキナーゼ阻害剤のアポキルですがステロイドよりは安全と言われますが、ヤヌスキナーゼの働きである血球形成の統制、免疫制御、腫瘍形成抑制などを抑制することになり、長期投与では免疫系を激しく乱します。

上記の薬に手を染めるのならば、減感作療法は短期間頑張ってみる価値は十分にあります。また、身体に負担の無い優しい方法ですので、副作用の心配はありません。

過去に薬物を長期間使用している場合は、減感作療法が終了後も症状が持続(排毒)することがあります。※過去の例を参照ください。

排毒の時間は様々ですが、その炎症は徐々に消退していきます、痒みなどがひどい場合には副作用のない漢方薬で対応していきます。

ここで、再び西洋医学の薬剤(石油合剤)に手を出すと一旦炎症は消退したかのように見えますが、その化学物質が炎症の火種となり再燃し終わりのない症状が続きます。これぞ「天使の顔をした悪魔」の所以であります。


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