腎周囲嚢胞の猫ちゃんです。腎臓の周囲の袋に液体が貯まり、腎臓を圧迫します。腹腔鏡を用いれば、お腹の中でその袋の一部を切除して大量の液体を除去できます。切開創は5mm×3箇所で、日帰りできました。
超音波メスで切開を加えました。右に見えるのが腎臓で、左の鉗子は、大きな嚢胞の一部をつかんでいるところです。
袋の一部を除去し、腎臓を確認しているところです。少し、腎臓の大きさが小さく、色が悪く感じます。
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猫の子宮蓄膿症です。猫ちゃんでは、珍しいことですが、子宮に膿が溜まる病気です。5mm穴から2本の鉗子とカメラを挿入し、靭帯を摘みあげて状況を確認しているところです。通常は、5mm程の子宮ですが、膿が溜まり3cm程に大きく拡大しています。
腹腔鏡を用いると、切開創が小さくなり、痛みも少ないので、日帰りできました。
腎臓生検です。肝臓生検とは違い、針で組織の一部を採取します。ほとんどこの手の検査をすることがありませんが、このワンちゃんは、子宮蓄膿症があったので、一緒に腎臓の検査を行いました。見るからに腎臓に凹凸があるのが分かります。
左右の腎臓に変化が見らます。組織検査結果は、慢性間質性腎炎でした。
急性嘔吐のワンちゃんです。膵炎の診断では、このような膵臓の一部を採取して、組織検査することが、一番診断率が高いと言われています。
肝臓の酵素検査(ALT,ALP)が長期に渡り低下しないため検査を受けました。肝臓の組織を一部採取し、組織検査へ提出します。また、胆汁は細菌培養へ提出します。ワンちゃんの場合は、細菌性の肝炎は、少ないのですが、猫ちゃんの場合には、かなりみられます.いずれにしろ、細菌培養は、必ず提出しています。
この検査の場合の切開創は5mm×2箇所で、約30分程で検査が終ります。創口がとても小さいので、検査後の痛みは、ほとんど無く、日帰りできます。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれます。肝臓の血液検査で数値が下がらない場合、あるいは、肝機能検査で異常が見られる場合には、早い段階で組織検査をお勧めします!
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