医療設備
各種内視鏡 [医療設備]
内視鏡とは、カメラで組織を拡大観察し、組織を採取して確定診断につなげたり、ダメージの少ない低侵襲手術を行う機器です。その手技には、TV、カメラ、気腹装置、光源、記録装置が必要です。
●腹腔鏡
お腹に空気を入れて、特殊なカメラ、鉗子などを用いて、臓器の一部を採取し、組織診断を行ったり、ダメージの少ない日帰り手術を行う手技です。当院で一番多く用いられているのが肝臓の組織検査と避妊手術です。
適応例
@避妊手術 A子宮蓄膿症 B腹腔内陰睾 C脾臓摘出 D空腸カテーテルE各種生検(肝臓、腎臓、膵臓、腫瘤)F胆汁採取 G胃内異物摘出 Hソケイヘルニア
腹腔鏡手術時に使用する、各種鉗子、持針器です。
●膀胱鏡
膀胱内に水を還流しながら視野を確保し、組織採取、膀胱結石除去、レーザーによる膀胱内腫瘍照射を行います。
適応例
@生検 A結石採取 Bレーザーメスによる腫瘍緩和
●消化管(胃・腸)内視鏡
人間でおなじみの胃カメラです。先端のカメラから食道、胃、腸(小腸、大腸)を観察、検査できます。人間と同じピロリ菌検査も同時に行えます。
ボール、おもちゃ、釣り針等の異物を飲んだ場合にも活躍します。
また、猫ちゃんに多い炎症性腸炎の組織検査にも力を発揮します。
適応例
@異物除去 A組織検査 B胃チューブ設置Cピロリ検査
●耳鏡
主に慢性外耳炎における検査、洗浄、処置を行います。鼓膜の状態、鼓膜の奥の部屋(鼓室)の詳細が分かります。
このカメラを通して、レーザーを挿入し、耳道内の炎症、腫瘍などを除去します。
適応例
@組織検査 Aレーザーメスによる腫瘤切除B鼓膜・鼓室観察 C培養
●鼻鏡
鼻の穴から内視鏡を挿入し、鼻腔内観察、組織検査、異物除去などを行います。鼻の奥は、フレキシブル内視鏡を[J]の字に曲げて観察します。
適応例
@組織検査 A異物除去
●気管支鏡
慢性の咳があり、感染性肺炎を疑う場合には気管支を洗浄して、細胞・細菌培養検査を行います。また、気管内異物を除去する場合にも使用します。消化管検査内視鏡よりずいぶんと細い(5mm)サイズです。
適応例
@培養・細胞検査 A異物除去
●胸腔鏡
頻度は少ないですが、大がかりで痛みが強い胸腔切開をしなくとも小さな創口で行える、心嚢膜切除は特に有益です。
適応例
@組織検査A生検B心嚢膜切除
●喉頭鏡
喉の部分の観察や異物を除去したり、腫瘤の組織検査を行います。
適応例
@組織検査 A異物除去
※内視鏡症例についてはこちらをご覧ください。