広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


2021年01月14日(木)

猫の乳腺腫瘍 (体にやさしい対応) [News]

●ミー 12歳 三毛 ♀
乳腺部分には2p円形の腫瘍が存在しました。
昔は乳腺を全摘出する大掛かりな侵襲の強い手術を行っていました。
しかし、癌が発生している状況下で活性酸素が大量に発生するような
大掛かりな外科手術をすることに抵抗を感じ方針を転換したのが10年前、
現在の当院の方針は、根っこの部分である腸を治し、
病原体を叩くことを根幹としています。

画像(330x249)・拡大画像(340x257)

●原因
猫の乳腺腫瘍の殆どが悪性と言われています。
その元の元の原因には、病原体の関与があり、
その病原体の侵入を許すのが※腸漏れです。

画像(330x244)・拡大画像(358x265)

※腸漏れ
腸漏れは私の話の中によく出てくる内容ですが、
何度でも聞いてください。
腸は身体のもっとも大切な部位です、単なる消化吸収、排泄だけでなく、身体ではできない腸内細菌による酵素、ホルモン、ビタミンの産生が命をささえてくれています。
その大切な腸が炎症を起こすことにより侵入してはいけないもが入りこむこことを「腸漏れ」と言います。

病気の始まりは、カビの繁殖、炎症物質(異物)である農薬、化学物質、遺伝子組み換え食材により、腸の上皮細胞が炎症を起こし、上皮細胞間の隙間が開き、あるいは上皮細胞の損傷が発生することにより腸管から異物、病原体が侵入することを言います。
それにより難病と言われる自己免疫疾患、癌が発生します。

●治療方針
治療方針は上記の通り病原体を叩き、腸漏れを修復することにあります。
特に癌患者さんの大腸にはカビが大量繁殖していますので、
そのカビを抑え免疫を強化し患部に存在する病原体を叩くことに集中しました。

しかし、漢方薬をしっかりと飲めず腫瘍が大きくなり、腫瘍部分の皮膚が破れる事態に陥った為に鎮静下で局所的に患部の処置を行いました。

画像(330x247)・拡大画像(360x270)

●2カ月後
患部は綺麗に仕上がり、漢方薬、乳酸菌、ミネラルも全て必要量飲めるようになりました、食欲旺盛です!
完治までもう少し必要です。

●4か月後
毛が生えて元通りになりました。
再発なし。
病原体とカビを叩き、腸を整えます。

画像(242x330)・拡大画像(305x415)

09時07分


ページのトップへ

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

キーワードリスト

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]