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2009年10月14日(水)
股関節脱臼 [News]
●クッキー パピヨン 1歳 ♀
突然のことでした。朝方「キャン!」と鳴き声が聞こえました、気がついたら、片足を上げている状態だったと聞きます。
異常を察した飼い主さんは、急ぎ病院へ直行しました。身体検査では、かなりの痛みを感じます。股関節の解剖学的異常を感じ、早速レントゲン撮影に進みました。右の写真の通り患肢は後方へ脱臼していたのでした。
●整復
通常、このように直に連れて来ていただいたケースでは、まず非観血的(関節を開けない)処置を試みます。麻酔をかけて脱臼した股関節を牽引と回転を加えて整復を行いました。ここで、第一段階終了ですが、次に関節内に入り込んだ血液を押しだすために、何度か関節を動かします。そして、再脱臼を防ぐために関節を僅かに内側に回転させながら屈曲させたままテーピングを施して終了です。「よかった、良かった!」
●テーピング
約2週間安静を保ちます。獣医師の指示はほぼ無視され、はしゃぎすぎました。よって、固定は30%程ずれ、テーピングはボロボロです。(笑)
●鎮静処置
本日、テーピングを取るために鎮静処置を行いました。レントゲン写真で確認を行い、股関節が正常位置にキープされていることが分かり、煩わしかったテーピングを晴れて外すことができました。これから約2週間ほどは、引き綱をつけのリハビリが必要です。今度は、指示を守ってくれるのでしょうか?「あまりはしゃぎすぎると、また外れるョ〜!」
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12時05分