広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

院長ブログ

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熱中症と思いきや・・・ [院長ブログ]

本日、6か月のポメちゃんが来院されました。
日中、海へ一緒に連れて行ったそうですが、突然の異常に驚いて、急患で入られました。
多量のヨダレ、呼吸速迫、意識消失・・・。
熱中症と思いきや、体温は39.5度。「あれれ?そんなに高くないな〜?」
その後、詳細な身体検査、超音波検査、血液検査を行った結果、門脈体循環シャントの疑いが強まりました。これから、さらに、深い造影検査が必要です。

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とにもかくにも、この暑い時期には、そして、日陰につないでいようとも、「高級毛皮をまとい、十分汗がかけない動物」は決して連れ出さないでください!

今年は、幸いにも、どなたも熱中症で来られていませんが、重々注意が必要です!
飼い主さんにとって、寒いぐらいに過ごす方が、彼らにとっては、快適だと認識ください。

門脈体循環シャントとは?(もんみゃくたいじゅんかん)
腸から吸収された栄養や毒素は、門脈という血管を通り肝臓で合成、貯蔵、解毒されます。しかし、この門脈から肝臓を通らず、あるいは、僅かしか通らず全身静脈へ迂回してしまうことが、先天的、後天的に生じたことを言います。毒素が全身へ回ってしまうため、ヨダレ、発作、一時的盲目などが起こります。

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●このポメちゃんのCT所見は、後大静脈単一シャンとでした。
門脈〜後大静脈へ流れる迂回血管が見えます。

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ノミの大発生!? [院長ブログ]

7月に入り、蚤アレルギーで来院される方が昨年より多くなりました。

腰背部(腰の背中側)以降の病変の80%がノミアレルギーと言われます。特徴的な症状は「じっとしていて、急に振り向いてガツガツと咬みつく」です。蚤がいなくとも、この症状と腰部の黒コショウ様の蚤の排泄物を見つけたら、まず間違いはありません。
当方では、積極的に蚤駆虫薬使用をお勧めしていませんが、状況に応じての使用はお願いしています。また、ノミ取りシャンプーはお勧めしていません。

ちなみに、最も安全な除去方法は・・・
 ●ノミ取り櫛を使用する
 ●ハーブを振りかける
 しかし、大量発生している場合には、上記の方法では追いつきません。

他に大切なことは、周囲の環境(卵、蛹)を一掃することです。
掃除機などで徹底的にそれらを吸引する必要があります。また、他に同居の動物がいる場合には、同時に駆虫することをお勧めします。

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成虫
●♂2mm ♀3mm
●寄生後直ちに吸血開始
●吸血後36〜48時間以内に産卵開始
●一匹の雌で生涯約2000個もの卵を産む
●成虫は寄主に寄生してから、48時間以内に交尾して産卵を始める。交尾した雌成虫は1日平均20〜50個の卵を産卵する
成虫期間は2〜4週間程度である

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●長径 0.5mm
●低温、高温、乾燥に強い
●湿度50%で数日でふ化
●被毛から滑り落ち、滑りやすいのでそこら
 じゅうに散乱する

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幼虫
●2〜5mm
●掃除機でも除去しにくい
●餌は成虫の糞、人の食べ残し

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せめて、7歳越えたら腹部超音波検査を! [院長ブログ]

昨日、脾臓摘出の緊急手術がありました。そして、ここのところ3件と続きます。
腫瘍の多くが老齢の病気です。年老いて免疫力が低下し、その腫瘍は、徐々に時間をかけて大きくなっていきます。特に腹部における腫瘍は、なかなか飼い主さんレベルでは、発見されず、よほど大きくならないか、あるいは、それに伴った症状が現れないと気づいてもらえません。

こんな話をよく耳にします。
「最近、どうも散歩の距離が短くなったかな〜???」
「食欲はあるが、時々しんどうそうにする気がする?」
「最近、元気だが痩せてきたようだな〜?」

しかし、上記の徴候に気付いていながらも「もう年だから」とほとんどの飼い主さんが簡単に片づけています。

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腹部に見つかった大きな塊!

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約2.5kgの塊でした

先日の例は、大きくなった腫瘍の一部が突然裂けて多量に出血し、ショック状態で運ばれ緊急手術になりました。先週の例は、大きくなった腫瘍から慢性的に出血し、お腹が目いっぱい膨らんでいるのですが、飼い主さんは、それには気を留めず、食欲がなんとなく無いからと来院され、超音波検査後、手術になりました。
このように「緊急」か「いよいよ」の状態になって、ようやく来院されます。

普段から身体検査と定期的な腹部超音波検査を行うことで、早期発見ができます。
十分に認識いただきたいことは、腫瘍の多くは年寄りの病気であり、気になる僅かな症状が出た時に「年だから」と絶対に決めつけないで欲しいのです!

動物は、自分で言葉を伝えることができません、ですから飼い主さんはその僅かなサインを見逃してはならないのです。

7歳越えたら癌年齢、定期的な検査を積極的に受けましょう!

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