広島県呉市「石崎動物病院」

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院長ブログ

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年だし・・足が悪いと思っていました・・・。 [院長ブログ]

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9月19日 月曜日。
新患、12歳のヨークシャテリアのベルちゃん.「身体に当たると痛がり、震える」との主訴で来院されました。
また、以前から左の足の調子が悪いとのお話も聞きました。

身体検査をじっくりとさせていただくと・・・
「ん?」
私の指センサーが反応。お腹にウズラ卵大の塊を発見。超音波検査で確認すると腫瘤は間違いなし。
突然の意外な展開に、飼い主さんも動揺されていましたが、術前検査に合格し、翌日の手術となりました。

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まずは、腹腔鏡で肉眼的に腹腔内臓器に転移がないことを確認してから、手術が始まりました。

幸いにして、周囲組織への浸潤が少なかったのですが、腫瘍を切除するときには、健康と思われる腫瘍浸潤のない組織を含めて切除する必要があります。

1.7kgのヨークシャテリアです、左の下腹部にウズラ卵大の腫瘤を健康組織を含めて切除すると、大きな穴が開いてしまいました。
そのままですと、お腹の臓器が飛び出てしまいますので、その穴を、人工の網目のパッチで覆いました。

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人間だと70歳のお爺ちゃんですが、飼い主さんの愛情とベルちゃんの頑張りで、手術後3日目の再診では、術創に軽度の皮下出血は認めるものの、足の具合もすっかり良くなり、食欲も80%回復しました。

「足が痛い」と「高齢」が重なると「年だから、しょうがない」と決めつけてしまいがちです。
常日頃、お伝えしているように、7歳を越えたら年に1〜4回の身体検査、超音波検査を、忘れずに心掛けていただきたいものです。

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ベルちゃんへ
これから、急ぎ病気にならない生き方(免疫を上げる生き方)に変更して、15歳を目指して一緒に頑張ろうネ! スタッフ一同


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会陰ヘルニアをご存じですか? [院長ブログ]

お尻ばかり続き恐縮です。今回は、会陰ヘルニアの情報です。

14歳、ハスキー、雄。
数か月前から便秘状態で、便が2週間も出ない状態が続き、ワンちゃんも飼い主さんも「くたくたに疲れ果てて」来院されました。
ヘルニアと言えば、椎間板ヘルニア(背骨)、鼠系ヘルニア(股)、臍ヘルニア(ヘソ)が有名ですが、今回は、老齢の雄犬にしばしば見られる会陰ヘルニア(肛門脇)をご紹介します。

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術後すぐ。右のヘルニアは、後日手術予定です。

会陰部とは外陰部と肛門の間を示し、肛門周囲の筋肉群がホルモンバランスの崩れにより、筋肉が萎縮し、そして、その隙間から、腸、膀胱、大網などのお腹の臓器が脱出する病気のことです。



●特徴
老齢の雄犬に多く発生する。

●症状
直腸が隙間から脱出するので、排便が困難になる。便が出にくくなるため、あたかも便秘をしている様に見られることもある。膀胱が脱出し、閉塞を起こした場合には、急性腎不全に陥ることもある。

●治療
脱出した臓器を腹腔内へ戻し、その隙間を骨盤に付着する筋肉を剥がし筋肉弁として、その穴埋を行います。また、直腸の腹側にもヘルニアが見られる場合には、太ももの後ろ長くて大きな筋肉を利用して、穴埋めを行います。
そして、同時に去勢手術を行います。

●注意
老齢の雄犬で、便の出が悪く感じた場合には、上記の病気を考えて、早めに検査においで下さい。また、定期的に肛門周囲をチェックすることも忘れないでください!

●その後・・・。
まだ、左側の手術しか終わっていませんが、数か月の苦しみから解放され、便が「ドー」と出るので、ワンちゃん、飼い主さん共にとってもハッピーです!
1か月後に右側の手術を行う予定です。

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様子を見すぎた?ビックな肛門周囲腺腫! [院長ブログ]

肛門部分しか写っていませんが、シーズーのチャッピー、15歳、オスです。
2年前に小さなシコリを発見したそうです。年齢的高齢であることから、様子を見続け、ついに、こんなに大きくなってしまいました。

病理検査後の診断名は、肛門周囲腺腫でした。
この病気は、雄のホルモンが関与してし、肛門の周囲に発生する腫瘍です。
悪性の肛門周囲腺癌では、骨盤のリンパ節へ転移することもしばしばで、大がかりな手術になることもあります。

手術は凍結手術を行いました。
現在、腫瘍がほとんど消失し、飼い主さんも、チャッピーちゃんもハッピーです。
今後、もう少し治療は続きます。

いつも、皆様に繰り返しますが、腫瘍は、自己免疫力が低下して発生します。
ですから、年寄りに多くて当然の病気です、「年だから」と諦めず、小さな異常を発見したら、速やかにご来院ください。

多くの飼い主さんの心配は、年寄りなのに麻酔をかけて大丈夫?ととてもご心配されますが、手術前に身体検査、血液一般、生化学検査、胸部レントゲン検査(超音波検査)を行し、麻酔に耐えうる状態を確認して行いますので、ご安心ください。

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肛門左側に大きく盛り上がった腫瘍。
便は出ていますが、これ以上大きくなると、排便障害を起こすこともあります。

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1回目の凍結手術後、2週間目です。
ほとんど腫瘍は消失しています。

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3週間目です。
一周り、小さくなりました。

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4週間目です。

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