院長ブログ
メロンパン顔について [院長ブログ]
乳腺腫瘍について [院長ブログ]
人間の4人に一人が癌と言われるように動物にも癌は多く見られます。
この乳腺腫瘍は、犬に多い病気です。
また、♀犬にできる腫瘍の半数が乳腺腫瘍だといわれています。
●原因
女性ホルモンとの関連性が高く、ホルモン誘発性の腫瘍の場合には、発情回数と発生率の関連が古くから言われています。
●治療
手術によって腫瘍の切除をおこないます。
通常、ホルモン誘発性腫瘍を考慮して、同時に卵巣と子宮を摘出します。
多くは、子宮と卵巣の異常を伴っています。
真中に丸く小さく見えるのが腫瘍です。
「悪性あるいは良性?」は、約7日後の病理検査を待ちます。
このケースでは、局所的に乳腺の一部と一緒に切除しました。
●手術後の検査(重要!)
摘出した腫瘍は、必ず病理検査へ提出します。複数であれ、それぞれを良性、悪性、また、切除範囲が適切であったかを一つづづ確認します。もし、不適切であれば、さらに切除範囲を広げて再手術を行います。
●予防
原因で触れましたように、多くがホルモン誘発性ですので、ホルモンの影響を受けない事が発生率低下につながります。よって、初めての発情前の避妊手術(約6か月前)をすることが一番の予防法となります。
●術後管理(一番重要!)
腫瘍ができるということは、間違いなく免疫が低下したからであり、現在も低下していることを意味します。
無事に切除できたからと安心せずに、これからが大切です!
食事、環境などを再検討して、少しでも免疫が上がるサポートをしてあげましょう!
身体検査を体験して、学んだこと。 [院長ブログ]
●キャバリア 6歳 ♀ ももチャン
身体検査を希望して、初めていらっしゃいました〜♪。
迷惑そうな顔をしていますね〜。
「モモちゃん」は、少しシャイで、良く気がつくタイプでした。大人しくて、良い子で、頭〜肛門までの検査を、快くとはいきませんが、我慢して許してくれました。ヨシ、ヨシ。アリガトーウ!
●肛門嚢の異常
これは、便ではありません。
肛門の両側に肛門嚢という袋が存在するのですが、その袋に蓄積した、左右の分泌物の塊です。長年閉鎖状態になっていたので、大量に堆積していました。この状態を放置しておくと、感染を起こして破裂する可能性があります。危険!
●左右の外耳炎
耳の入口は、比較的きれいでした。
しかし、耳道を耳鏡でのぞくと、耳垢が中程度見つかりましたので、洗浄を繰り返しました。
そして、その耳垢検査から、マラセジアという酵母の感染が見つかりました。
他には
●両後肢のオサラが先天的に外れる(膝蓋骨内方脱臼)
●中等度の肥満
●結膜の軽度の充血
●軽度の歯石の蓄積
が検出されました。
飼い主さんは「何も問題がないつもり」でいらっしゃいましたが、この様に様々な異常が、発見されました。
皆さ〜ん。
「元気と思っても身体検査を!」
「年一度の身体検査を!」
「早期発見に身体検査を!」
お忘れなく!





