広島県呉市「石崎動物病院」

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院長ブログ

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犬の大動脈血栓塞栓症 [院長ブログ]

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●突然の事でした・・・・。
柴、14歳、♂、大(だい)
突然、後ろ足が立たなくなり来院されました。少し前からきになっていたそうです。足先を摘まんでも痛みを示しません。我々が良く遭遇するのは、椎間板ヘルニアによる神経圧迫です。まず、その病気を一番に疑いました。しかし、突然でありながら筋肉の硬結と腹部の緊張感もありません。落ち着きがなくかなり痛がっている様子です。
触診を進めると後ろ足の足先が冷たく、爪の色が悪いことに気がつきました。股の動脈を触ると左は弱く、右は感じません。念のために爪を切断しましたが出血しません。

●原因
太い大きな血管に血栓が閉塞する状態を大動脈血栓塞栓症と言います。猫では心筋症で最も多く認められますが、犬では副腎皮質機能亢進症、腫瘍、敗血症、蛋白喪失性腎症などが考えられます。

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歩けるようになりました!

●治療
血栓溶解剤と抗凝固剤を使用し、血液を固まりにくくします。そのモニターとして活性トロンボプラスチン時間を2倍程度に延長させながら調整していきます。
●経過
3度閉塞を繰り返しましたが、現在は、皮温ももどり、歩行もほぼ通常通りになりました。上記の検査を定期的に観察する必要があります。そして、これから原因追究を行います。


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犬の十字靱帯断裂 [院長ブログ]

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つまんでいるのが十字靱帯の切れ端

●十字靱帯断裂
膝の中には足の前後を支持する前、後十字靱帯が存在します。ほとんどのケースが前十字靱帯を断裂しますが、この度のケースも同じく前十字靱帯でした。関節包を開き、断裂している靱帯断端部分をきれいに除去します。そして、半月板(膝のクッション)の断裂が無いかの確認を行います。それから、膝の中を何度も洗浄します。

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●関節の安定化
十字靱帯に変わる太い糸を骨にあけた穴と膝の外側の靱帯に通して膝の安定化を図ります。筋肉の膜を利用する方法、器具を挿入する方法がありますが、私はアメリカの整形外科医からのアドバイスによりこの一番シンプルな方法を好んで行っています。

●術後
しっかりと疼痛管理を行い、膝を7日間バンテージでサポートします。その後、運動制限を8週間行い、徐々にリハビリを行いながら普段の生活にもどしていきます。


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胃チューブと過ごして早1年 [院長ブログ]

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●ミーコ 12歳 ♀
以前紹介した慢性腎不全のミーコちゃんです。10日おきに造血ホルモン(2週間おきでは貧血を生じる)を射ちながら、そしてお腹にチューブをいれながら早1年2カ月が経過しました。以前は、毛艶も悪く痩せていましたが、今では元気一杯です。とても12歳には見えないでしょう!(笑)口から食事もできるのですが、飼い主さんの希望でチューブを残しています。遠くは倉橋から真面目に定期的に通われています。飼い主さんの愛情を一杯受けながら幸せたっぷりのミーコの再登場でした。(拍手〜!)

●胃チューブとは?
栄養補給のために装着する管のことです。口、喉の病気、食欲不振、腎不全、腫瘍など時に通常、内視鏡で設置します。利点は、食欲不振がある場合に栄養補給がまかなえることです。また、腸は使用しないと粘膜のひだが委縮してしまうので長期の絶食は好ましくありません。時に、飲みにくい薬を投与することもできます。

設置に要する時間は約10分です。負担もほとんどありません(慢性腎不全、腫瘍末期などで状態が悪い場合は除く)し、その後の管理も難しくありません。チューブ装着に抵抗を持つ飼い主さんが多いですが、チューブを付けることで病気の回復を助け、ミーコの様に元気を維持することが可能です。ちなみにミーコは、口からも食事を戴いています。


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