広島県呉市「石崎動物病院」

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角膜潰瘍 [News]

●角膜潰瘍
眼の表面に位置する角膜に傷が付くことを「角膜潰瘍」と言います。症状は「涙が出る、目が赤くなる、目をこする、まぶしそうにする、目ヤニがでるなど」です。

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角膜の傷を検査するために損傷部の染色を行います。染色液で黄緑色に染まった部分が潰瘍で、浅い広がった範囲のもの、深く狭い範囲のものなどがあり、詳細は暗室で拡大しながら観察します。また、深さを見るためには、スリットランプを使用します。

<原因>
外部損傷によるものが最も多いのですが、眼瞼にできた腫瘤、逆まつ毛などでも傷がつきます。

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7日後、傷は無くなりました!

<治療>
感染を防止する抗生物質、角膜の再生を促す薬、痛みをとる薬が処方され、約7日間で治癒します。角膜を刺激するものが排除されなければ、いつまでも潰瘍は続きますので原因除去が必須です。また、再発性の潰瘍(難治性角膜潰瘍)では、角膜切開を行う必要があります。

上記の症状を注意深く観察し、異常があれば速やかに!

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腫瘍の再発 [News]

●アール 10歳 Gレトリバー ♀

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「以前に腫瘍を取った所にまたできた!」と来院されました。
細胞診では、好酸球が沢山見られることから肥満細胞腫の可能性を疑いました。

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●再発
肥満細胞腫と仮診断していましたが、病理結果は高悪性度の繊維肉腫でした。鑑別のための特殊染色で肥満細胞腫は否定されました。前回の切除が平成21年11月、1cmの切除範囲を全周囲に行い、病理結果は非上皮系の悪性腫瘍、切除範囲は十分に確保されている報告でした。しかし、今回の結果から前回の腫瘍の再発であることが分かりました。

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●切除範囲
悪性度が高いので、腫瘍から3〜5cmを切除範囲に設定しました。深さも同じく切除するか、あるいは、皮下組織の筋膜まで切除しなければなりません。よって、大変広範囲で大がかりな手術になります。

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●皮膚弁
尾を切断し坐骨神経手前、肛門括約筋一部まで切除を行いました。激しい手術なので写真を出すのは控えました。この写真は、腫瘤切除後に大きく穴が開いた部分に切断した尾の皮膚を利用して修復したところです。(上が背中、真中が肛門です。)

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●切除腫瘤
腫瘍から全周約4cmの切除を行いました。
これから病理検査に出しますが、完全切除が成功し、再発が防げることを期待しています。

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有難う!金剛丸。そして、安らかに。 [News]

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震災では、発生翌日から仙台市で捜索に当たり、瓦礫で脚を怪我してもひるまず、海中も泳いで捜索にあたったそうです。帰宅後、その疲れが影響したのか体調を崩し、残念ながら急性肺炎で亡くなりました。優れた才能を持つ金剛の死は、国にとって大きな財産を失ったと同じです。東北では自衛隊始め、消防、警察、海上保安庁の皆様は、必死に献身的な支援活動を続けています。その中には、犬の金剛丸も人間のために必死に救援活動を行っていたという隠れた偉業を、我々は決して忘れてはならず、国民皆で感謝しなければならないことを気づいて戴きたいと思います。
有難う金剛丸、安らかに。

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