広島県呉市「石崎動物病院」

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心不全(僧房弁、三尖弁閉鎖不全)の経時的変化 [News]

●メル 11歳 チワワ ♂
「食事と病気にならない生き方について教えて!」と遠方からいらっしゃいました。以前心臓喘息?と言われて薬を飲んでいたそうですが、今は飲んでいないという情報もいただきました。身体検査で心臓の雑音(Levin2/6)が聞かれたので、レントゲンと超音波検査へ進みました。

●初日

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●1年後

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●2年後

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●対策
人間であれば「心臓の弁」の交換をおこなうこともありますが、我々小動物分野では、心臓の弁の表面に変性を生じたものは、通常は進行をゆっくりとする方法しかなく、心臓薬を適宜飲ますことになります。
適宜とは、病状の進行に合わせ、レントゲンで心臓の大きさ、肺水腫の有無などを、超音波では、大きさ、収縮力、流出速度、逆流速度、E波などを測定して、心臓薬を選択します。早い段階で利尿剤などを処方すると心不全が進行することになるので注意が必要です。
末期に近づくと、肺に水がたまりやすくなります。常日頃の「心拍数」「咳」の状況を自宅でモニターリングし、異常があれば特に末期では駆けつける必要があります。
このメルちゃんも腹水貯留、2度の急性肺水腫で緊急処置後、回復した経験を持ちます。現在は、たくさんの薬をのみながら維持しています。正しく薬を飲んで、ゆったりと心地よい質の高い生活を目指し、長生きして欲しいと思います。


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犬 胆嚢粘液嚢腫 [News]

●シェルティ 13歳 コリー ♂

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主訴は、交通事故に遭遇。それ以降、食事を採れなくなりました。喉頭に問題が原因であることはわかりました、検査の一つである超音波検査の際に今回の「粘液嚢腫」が発見されました。

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●粘液嚢腫
粘液嚢腫とは、胆嚢内に粘液が蓄積し、胆嚢が拡張する病気です。特徴的所見は、周囲の胆嚢壁の粘膜から内側に育ってくるために「キューイフルーツ様」に見えることです。老犬に多く、コレステロールの代謝異常による高脂血症とも言われます。特にミニチュアシュナウザー、シェットランドは先天性の脂質代謝異常があると言われる犬種です。しかし、明らかな病因は不明です。
症状がある胆嚢粘液嚢腫は、外科的摘出を行います。


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横隔膜ヘルニア [News]

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体内の臓器が、本来あるべき部位から脱出した状態を「ヘルニア」と言います。今回、交通事故で頭を打ち、昏睡で来院したワンちゃんの胸部レントゲン撮影時に見つかりました。状態が悪いので、縦方向の写真は撮影していませんが、真ん中の肺が位置する胸郭に腸管が入っているのが分かります。通常、肺は空気ですので黒く映りますが、その中に波打った白い腸管ラインが見えます。このヘルニアを「横隔膜ヘルニア」と呼びます。交通事故の衝撃で、胸と腹を仕切っている横隔膜が破れ、内臓が胸部内に移動してしまったのです。
状態が落ち着き次第、整復手術をする予定にしています。

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