広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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針(鍼)治療・・・・歩行の回復 [News]

●13歳、ジュン、♂、ダックス
8年前に歩けなくなり、椎間板ヘルニアと診断、手術により椎間板物質を除去してから再び歩けるようになっていました。しかし、最近急に麻痺が進み歩けなくなってしまいました。再びMRI検査(手術)をお勧めしましたが、2回も手術を行いたくないこと、高齢であるので再び痛い思いをさせたくないことを理由に針治療を選択されました。

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●針治療
針治療を初めて3回目、徐々に足元がしっかりしてきて、9回目では以前と変わらぬ状態まで回復しました。鍼は、滞った部分を刺激して「血、気、津液」を流す効果を持ちます。
ジュンちゃんはお歳なので、神経系だけでなくエネルギーを増す経穴なども合わせて刺激しました。

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●なぜ針が効くのか?
体は自分自身で治癒を促進する働きを持ちます。しかし、何らかの理由、それは精神的なストレス、食事、外傷などによるものかもしれません、その影響をうけると体に硬結が生じます。硬結は、すなわち滞りですから、その滞りを解消してやることで流れが回復して治癒にむかいます。流れる川はいつも綺麗でいられますが、流れが止まった川は澱み、毒が発生してしまうのです。
余談ですが、飼い主さんあっての動物です、飼い主さん自身のコリも早めに取り去るように心がけましょう!

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猫病学セミナー  [News]

●猫病学
オーストラリア、シドニーから猫病学の先生お二人が来日されました。お二人は、シドニーの大学病院で猫のみを専門に診察、学生教育をされています。

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写真を送っていただきました!

●内容:内容は分かりやすく、実用的でした。
*呼吸器疾患
 扱い方と上部気道感染症
*内分泌疾患
 副腎、糖尿病疾患

猫は、犬と全く異なる生き物と捉えることの大切さを学び、個人的にお聞きしたマイコバクテリウムと思われる症例に対しても熱心にアドバイスいただき嬉しく思いました。
若いお二人ですので、今後益々ご活躍されることと思います。ご縁に感謝。

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異物の胃内閉塞 [News]

ラブラドル ♀ ハッピー 5歳

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●嘔吐
2-3日前から嘔吐があったそうで、昨日は美味しくなさそうに食べて吐いた。今日は食欲なし。
嘔吐の様子は、大量の水分が一気でるそうです。身体検査で、腹部の緊張なし、腸管に異物なし・・・・・となると胃の中の異物を疑いました。初診の方であれば、数日おいてからの検査としますが、以前から信頼を戴いる飼い主さんでしたので「お前に任す」ことになりました。

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●レントゲン、超音波検査
直ぐに内視鏡検査とはいきませんので、先ずはレントゲン検査へ。胃内に何か異物?がある感じはしますが???次に超音波検査へ進みました。何も食べていないのに胃の皺が明確ではありません。そして、胃の中で液体が行ったり来たりしているのが怪しく思います。

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●内視鏡検査
やはり怪しいので、内視鏡へ進みました。胃内に内視鏡を進めると直ぐに、嘔吐があるのに多量の胃液が貯留しています。胃液を吸って視野を確保し、反転して噴門部(胃の入り口)を観察。次に幽門部(胃の出口)へ進みました。
思った通り「いました、いました!」

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●戦勝品
異物を掴んでから、胃の入り口を越えることが難しく、把持する部位を変更したりして四苦八苦しましたが何とか取り上げることができました。異物除去の処置では、いつも胃を通過して口から出るときの気持ちが何とも言えません。胃を切らずに済んだホットする気持ちと同時に獲物を取り上げた達成感があります。
しかし、この様な物を口にしないように気をつけることが何より大切で、ゴミをあさったり、便を食べたり、やたら食欲ある場合には、根底に潜む病気を診断することを忘れてはなりません。

ハッピーは、3時間後、何事も無かったように元気に帰宅しました。

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