院長ブログ
毎年起こる、恐ろしい熱中症! [院長ブログ]
●ボストンテリア、10歳、♂
今年もやってきました恐怖の熱中症!車の中で留守番をさせていた僅かな時間の出来事でした。飼い主さんが用をすませて車を開けてみると、既に倒れていたそうです。呼吸状態が悪く、血管を確保し、気管挿管、酸素吸入をおこないました。
●処置
体温は43度、急ぎ緊急処置です。しかし、注意しなければならないことは、急速に冷やし過ぎてはいけないことです。例えば、氷を当てる、水に浸けるなどの処置を行うと血管が閉まりかえって体温を下げることができません。点滴、水に浸したタオルで覆い風を送ることが大切です。
●DIC(血管内凝固)
熱射病の副作用で恐ろしいことは、血管内で血液の粘調度が急激に増加することにより凝固が促進し、血液を止める成分が不足してしまい全身性の出血が始まることです。
このDICを未然に防ぐことが治療のカギ(ヘパリン療法、抗炎症療法)です。
体温はゆっくりと時間をかけて戻すことができましたが、残念ながらDICを発生してしまい、お役に立つことができませんでした。残念です・・・・。
●お願い!
どうかこの時期に、車に閉じ込めたり、日中の散歩に行ったり、海に連れて行ったり、暑い部屋に置いたりすることがないようご注意ください。特に鼻の短い短頭種(ボストンテリア、シーズー、ブルドック、フレンチブルドックなど)は、体温が上がりやすいのでさらなる注意が必要です。
犬の甲状腺機能減退症 [院長ブログ]
●甲状腺機能減退症
甲状腺機能減退症とは、甲状腺の機能が低下(ホルモン分泌の低下)によって、症状が現れる病気です。
●症状
スズ、プードル、♂、12歳。最初は、角膜潰瘍と糖尿病で来院されました。お話を伺いながら、代謝機能が低下するための四肢の体温低下、運動したがらない、良く寝る、脱毛(特に尻尾)、色素沈着除脈などの情報を得ました。
●診断・治療
上記の症状、血液検査、甲状腺ホルモン濃度の測定を行い、低いホルモンレベルを認めました。治療は、不足しているホルモン投与を継続的に行います。その後は適正投与量かどうかを定期的に検査します。
●スズのその後
ホルモンを投与開始3日後、別人の様に元気よく走り回り生き生きとしてきました。80歳の生活が一気に20歳に舞い戻り、青春を取り戻したかの様です。









