院長ブログ
猫の好中球性胆管炎 [院長ブログ]
●主訴は「突然の元気、食欲なし」でした。身体検査では、発熱、呼吸速迫が気になりました。血液検査では、
●胆管炎の分類
猫の炎症性肝炎は、好中球性、リンパ球性に分類されます。また、犬とは異なり炎症性腸疾患、膵炎の3つの炎症と関連があるとも言われます。確実な診断は、肝臓生検(肝臓の一部を採取して病理検査)ですが、胆汁採取から得られた情報から仮診断して抗生剤を投与して反応を見る方法もあります。
●超音波検査
胆嚢の拡大、胆石、胆汁、胆泥なし。
超音波ガイド下で胆汁採取を行いました。
●胆汁採取
採取した胆汁は、細胞診と培養(嫌気、好気)検査に提出しました。培養検査には時間を要するので、その間、院内で検査可能な胆汁をグラム染色、ギムザ染色を行いました。その結果、陰性桿菌を認めたため、抗生物質の静脈投与を開始しました。高熱(40.3度)は、翌日には平温(38.5度)に復し、食事を少しつまむ程度に回復しました。
●治療
好中球性胆管炎の治療は、抗生物質を4−6週間投与します。その他、胆汁排泄促進剤、SAMe、シリビンなどを併用します。
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関節液の検査 [院長ブログ]
●柴犬 ♂ 年齢不明(拾ったので)義経
「3日前からお座りするのを嫌う、そして、座るまでに時間がかかる。しかし、散歩はいつも通り1時間している、食欲、元気はある。」との主訴でした。触診すると際立った異常は感じませんでしたが、右足が左寄り過敏に反応することが気になりました。一応、骨折、関節炎を考慮してレントゲン検査をさせていただくことになりました。レントゲン検査は異常なし、しかし、血液検査で急性炎症状態を示していたこと、発熱があったことで免疫介在性関節疾患などを考慮して関節液採取を追加しました。
●関節液の採取
この写真は膝の関節液を抜いているところです。踵、肩、肘、手首、股の部位の毛刈りをして滅菌処置を施してから関節液を抜きます。
●細胞診
各関節から抜き取った関節液を押し広げて染色しました。
結果は、有核細胞が著しく上昇し、ほとんどが好中球(白血球の一部)でした。原因は免疫介在性あるいは感染性関節炎に絞り込むことができました。
●細菌培養検査
細菌感染を診断するために培養検査へ回します。
●鑑別診断
細菌感染が除外されたら、さらに免疫介在性多発性関節炎を分類しなければなりません。
犬の橈、尺骨骨折 [院長ブログ]
●橈骨、尺骨(上腕骨)骨折
少し高いところころから飛び降りた瞬間に足を挙げる様になったそうです。
小型犬、特にプードル、ポメラニアン、チワワなどは、この部分(手首から肘の間)の骨折を起こします。手技は、骨の安定化を図るために、プレート、創外固定、(ピンニング)などの手術を行います。
●骨折直後
●術後
腫れを防ぐために数日、この包帯を行います。
●プレート装着1ヶ月後
●ネジを一部除去した3か月目
●注意
細い骨なのでネジを抜いた後の再骨折を防ぐために、段階を追って除去していく必要があります。そして、ネジ穴が埋まる間は、安静が必要です。










