広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


猫の結膜炎 [News]

●日本猫 ?歳 もん次郎 ♂
「目が赤い」との主訴で来院されました。目が赤い場合には、鑑別しなければならない病気が色々あります。@結膜炎A角膜炎B脈絡膜炎C強膜炎D緑内障E乾性角膜炎Fブドウ膜炎などがあげられます。そして、各検査により除外して診断につなげます。観察、検査(結膜の細胞診検査など)により非感染性結膜炎と診断しました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●治療3日後
目薬投与3日で著しく腫れあがった結膜が正常近くに復しました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

細胞診で白血球による菌の貪食があれば細菌性結膜炎と診断して抗生剤の点眼薬で治療することになります。今回は、細菌の関与がなかったので、アレルギー性結膜炎を疑いました。

  一記事表示

猫の副腎皮質亢進症 [News]

●ソラ ♂ 年齢不明 日本猫
「痩せて元気がなく、胸が化膿している」主訴で、野良ちゃんですが、ご厚意で来院されました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●胸の化膿
胸がおかしな形で穴が開き化膿がみられました。やけに皮膚が薄く脱毛が見られます。副腎皮質機能亢進症を疑い、超音波検査へ進みました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●超音波所見
副腎の幅と長さの異常値は、幅左>7.1p 右>4.7p 長さ左>19.5p 右13.7p ですので、幅に関しては十分当てはまります。疑いが強いので内分泌検査を行うことにしました。

画像(330x246)・拡大画像(640x479)
画像(330x246)・拡大画像(640x479)

●副腎皮質機能亢進症
副腎皮質機能亢進症は、犬ではよく見かける内分泌疾患ですが、猫では多くありません。多く(80%)が糖尿病を併発し、脱毛(60%)、皮膚が薄くなり脆くなります(45%)。今回の胸の傷も、皮膚の脆弱化(もろくなること)により発生したものと思われます。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

  一記事表示

猫の直腸腺癌 [News]

●銀 20歳 ♂(去勢済) 日本猫
「血液が時々便に混じり、最近痩せてきた。」「今日は腸が飛び出した!」との主訴でした。直腸検査にて直腸内に腫瘤を発見、すぐさま内視鏡で検査に入りました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)
画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●内視鏡検査
肛門から5pの直腸に腫瘤が見られました。腫瘤長さは2pほどですが、他の部位にも怪しい膨らみが見られました。

画像(330x269)・拡大画像(539x440)

組織を8か所ほど採取し、病理検査へ提出しました。

画像(330x267)・拡大画像(558x452)

●病理検査
上皮細胞の極性が消失し、細胞の悪性化が見られ直腸腺癌が疑われました。

画像(273x207)

●治療
腫瘍の浸潤範囲が広域のため、直腸を引き抜く手術適応ではありませんでした。今後は、漢方薬、温灸、直腸への薬剤の直接投与、オゾン全身、局所療法などの副作用のない方法で、質の高い生活を確保しつつ、延命、完治を目指します。

  一記事表示

過去の記事へ

ページのトップへ

症例検索キーワード

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]