広島県呉市「石崎動物病院」

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ハムスターの外傷 [News]

●ゆめ 1歳 ジャンガリアンハムスター
「骨折している!?」の主訴で来院されました。
拝見すると、どうやら何らかの原因(ゲージに足が引っかかるなど)により皮膚が裂け、それを気にして皮膚の直下の骨をかじってしまった様が想像されました。

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●麻酔、縫合
麻酔科下で詳細を観察(やはり、骨説は有りせんでしたが、膝の骨が一部欠損していました)し、急ぎ消毒、縫合を行いました。彼らは強靭な歯を持っているので、縫合後のプロテクトにいつも苦労します。

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●2週間後
抜糸を予定していましたが、縫合糸、プロテクター共に跡形もなく無くなりましたが、縫合部分は幸いにも綺麗な様相を呈していました。

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手術当日は、患肢を延ばしたままであったため、神経損傷も考えられましたが、2週間後はすっかり正常位置に戻りました。元気よく歩く姿に安心しました。

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犬の膀胱漿膜膿疱 [News]

●コーギー 14歳 ♂去勢済み ハッピー
「尿がでにくい」主訴で来院されました。病歴は、かなり長く5年前から血尿が続く症状に対して、抗生物質、止血剤、ステロイド、キノコのサプリメントを出してもらっていたそうです。

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まずはスクリーニングとして身体検査、一般血液検査、尿検査、超音波検査の了解をいただき病状把握に努めました。
血液検査の結果は、肝臓酵素の上昇、コレステロールの著しい上昇以外は正常でした。尿検査では軽度の血尿が見られました。続いて主訴である泌尿器系を超音波検査を行いました。

●超音波1
膀胱が2つ存在するかに見えます。前立腺偽嚢胞が頭に浮かびましたが・・・・。

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●超音波検査2
別の日の検査では、膀胱内?に紐状の仕切りらしき物が見られました。偽嚢胞は、容量が尿の量に左右されることがないので・・・・となると別の先天性の問題があるのか?とも考えらます。

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●開腹
膀胱周辺の異常であることは間違いないので、試験的開腹で対応させていただく事をお願いしました。

膀胱頚部に薄い膜に覆われた袋状の物が見つかりました。当初は前立腺偽嚢胞と仮診断して開腹に臨みましたが、宛てが外れました。その袋の発生は前立腺からではなく、膀胱に隣接していることがわかりました。

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●鈍性剥離
膀胱に付着している状況を明確に把握するために、周辺組織の鈍性分離を行いました。よくよく観察するとその袋はどうやら膀胱の一番外壁を構成する漿膜であることが分かってきました。

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●漿膜切開
尿道から挿入したカテーテルで尿を吸引しながら観察した結果、膀胱と繋がっていることが想像されました。次に漿膜を切開し、その内部をかんさつすると1mm未満の小さな穴が開き、その穴から尿が漏れ出ていることが分かりました。

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●包縮
膀胱を縫合後、膨らんだ漿膜の袋を縫い縮めました。

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●術後
尿道カテーテルを膀胱まで挿入して、閉鎖回路を繋ぎ3日間維持しました。翌日は血尿が著しく排出皿心配されましたが、カテーテル抜去の4日目には、血尿が見られなくなりました。10日後の再診では、尿が順調にでるようになったと喜んでいただき一安心です。

1ヶ月後の来意時は、「尿が気持ちよく出るようになった!」と喜んでいただきました。以前の薬は一切中止し、現在は良質な水と良質な食事に変更して酸化した体の改善に努めています。

●2か月後
「尿の出」は、5年前の状態に戻り、すっかり良くなったそうです。せっかく尿の出が良くなったので、身体の総合的な診断を行い、未病を認識して臓器障害が出る前に改善し、快適な余生を過ごして欲しいと思います。

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ということで話が進み、未病の総合診断としての検査「@エネルギー有無A経絡障害B電磁波の影響C酸化状態D有害物質の有無E生理活性物質の不足F酵素不足など」を行うことになりました。


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犬の深部角膜潰瘍 [News]

●初診 DaX 6歳 ♀ りぼん
「眼がしょぼしょぼしている」と診察を希望されました。
左目の10時〜12時方向に深部角膜潰瘍、そして少し離れた所に毛細血管の新生が見られました。飼い主さんのお話しでは、同居の兄弟との喧嘩だそうです、喧嘩の際に爪が当たったことが想像できます。

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●3日目
潰瘍の急速進行がないか、検査に来院いただきました。潰瘍部は現状維持で、緑膿菌による溶解状態が無いことを確認して継続点眼をお願いしました。

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●7日目
潰瘍周辺位存在した深部の血管新生(潰瘍を生体が治そうと周辺から血管が侵入してくる状態)が潰瘍部に到達しました。潰瘍の待ちわびた姿が分かります。こうなると急速に治りが進みます。

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●14日目
血管の応援のおかがで潰瘍部分が修復され、ほとんど綺麗になっています。来院いただきながら、補充療法(コンタクトレンズ、第3眼瞼被覆術など)をおこなうべきかどうかを迷いましたが、今回のケースは血管新生の勢いがあり、血管の治す意思を感じたので、点眼薬のみで治療を行うことを決めました。

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