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腹腔鏡手術 15周年! [News]
●早いもので15年経ちました!
私が腹腔鏡を始めたのが15年前でした。当時は私の知る限り動物で腹腔鏡を行っている獣医医療施設は日本では2件ほどでした。できるだけ小さな切開で痛みの少ない手術をしたい思いを抱いていた私は、鳥取大学外科学教室、南、岡本先生とのご縁をいただき、そのご指導の下、スタッフの猫ちゃんに腹腔手術を行ったのが初めてでした。その事前準備には、アメリカでのトレーニング3回、日本では鹿児島大学医学部でお世話になりました。医学部での参加は当時はまだ珍しく使用目的を多くの医師から尋ねられたものです。今では約15分で終了する手術が、当時は2時間も要したものでした、現在までに千件以上をこなしていますが、ご縁を戴いた先生方のおかげで死亡事故は一件も発生していないことが何よりの幸せです。志も新たに、これからも侵襲が少なく優しい手術を追求していくつもりです。
よろしくお願いします!
●施設
手術台周辺に4台のテレビを配置し、そのテレビに映った映像を見ながら手術を行います。腹腔鏡は痛みの少ない手術ではありますが、手術前には硬膜外麻酔、手術中には麻薬による持続的な疼痛管理を行っています。
●子宮卵巣摘出
最尾側の5mmの切開創から子宮と卵巣を取り出します。
●術後
通常3ヶ所、5mmの切開創(特別なカメラを使用すれば2ヵ所)で終了します。そして、10日後にそれぞれの医療用ホッチキス1本を除去して終了します。
●お迎え
「飼い主さんに抱かれて帰宅するところ」です。当日帰宅可能で麻酔が覚めれば走ることも可能です。万が一管理が悪く、傷が開いてしまったとしても創口が5oですので臓器が飛び出す危険はありません、また傷が特に小さいので痛みを抑えた安全安心な手術であります。
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●もも 14歳 ♀ Mix
「何か口の中から出ている気がする」主訴でした。
高齢でしたので身体検査、血液検査、さらに波動によるマス薬の相性を精査して手術を行いました。
●縫合
出血をできるだけ抑え、大きな血管を結紮しながら摘出しました。

●摘出腫瘍
病理検査の結果は、線維性ポリープで悪性所見はありませんでした。
関連タグ :
犬の大きな大脂肪腫 [News]
●メイ 7歳 チワワ ♀
1年前から稲荷寿司大の腫瘤が気になり来院されました。その1年後、さらに大きく(稲荷寿司10個分)なってしまい、いよいよ手術に踏み切る覚悟をされたのでした。
●手術
通常、毛並みに沿って切開するところですが、巨大に育ってしまったので縦切開を行いました。
筋肉の下から発生していたため、筋肉切除と切除後にドレインチューブを設置しました。
●抜糸
10日後の抜糸に来院されました。
至って元気で、大きな腫瘤が無くなったので、軽やかそうに見えます。縫合は23糸でした(右横の傷はドレインチューブが入っていた場所です)。
副腎皮質亢進症を抱えていますので、視床下部改善剤(漢方)を飲みながら定期検査を行う予定です。
やはり、出来物は早い段階で除去したほうが良いですね!