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2025年10月29日(水)
生体内システム [院長ブログ]
●生体システムは全体的である
西洋医学は、超音波、CT、MRIはじめ血液検査、細胞診、遺伝子検査などで臓器、細胞の異常を見つけることに特化している。
生体システムは実に複雑で壮大で、互いに協力し合い、コミュニケーションを取りながら、無数のネットワークシステムで成立している。残念ながら上記の検査などでは、到底真の問題点を見つけ出すことはできない。
一部分だけの修復を行ったとしても、周辺との遠大な関係は未知の世界であるが故にとうてい正解にはたどり着けない。
さすれば、全体(陰陽五行)と経験を加味した薬膳を使用した方が理にかなっているが、残念なことに今日まで西洋医学は東洋医学を非科学的だと嫌厭してきた。
化学薬剤の決定的な欠点は、例えば漆(うるし)にかぶれた場合にはヒスタミンが分泌され痒みが発生する。白血球が分泌したヒスタミンがアレルゲンに対し炎症反応を起こすからであるが、自然の生体システムが起こす反応には部位特異性があり、その部分だけに作用するので都合が良い。
一方、医薬品(西洋医学の薬)には部位特異性がなく、アレルギー反応に対し抗ヒスタミン薬を服用すると、薬剤は全身に分配され、各部位のヒスタミン受容体と結合する。
脳内に入った抗ヒスタミン剤は神経への血流量を変化させ神経機能に影響を及ぼしてしまう。副作用で眠くなる理由はこれだ。
これが自然の生体システムと医薬品投与の大きな違いであり、怖い所だ。
薬剤の説明文書に副作用が長文列記されていることがこれで頷ける。
アメリカでは薬の副作用で年間30万人が亡くなっている、実は、これが医原病の第1位である。アメリカより医薬品を好む日本であれば、さらに多くの人が死亡していることが想像できる。動物も同じだ。
「思考のすごい力」ブルース・リプトン著より抜粋
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17時42分

