島根県 有福温泉 [院長コラム]
●有福温泉
島根県の名湯有福温泉の起源は西暦650年と古く。インドの僧により発見されたと伝えられ、その後、1334年、霊場山福泉寺が開山。寺は共同湯「福の湯」を開き、里人の難病を癒したと言われています。地域のみならず、全国的にも名湯と言われる温泉の一つである。
●昔の写真
当時の観光客が懐かしいボンネットバスで有福温泉を訪れている様子です。
●有福温泉外湯
有福温泉には、皐月湯、やよい湯、御前湯の3つの外湯があります。どれも泉源は異なるそうです。この写真は、皐月湯です。皐月湯の前を通り過ぎて急な階段を上がると御前湯に到着します。
●やよい湯
皐月湯と同じ規模です。
次回は、この2つ泉質の違う外湯に入ってみたいと思います。
●御前湯
道すがら皐月湯から出てきたお父さんに質問しました。「どこの湯が一番ですか?」「そりゃお前、御前湯だわ!」「どうしてお父さんは、皐月湯を選んだのですか?」「そりゃお前、足が悪くて御前湯まで上がれん者もおるのよ!」と。という訳で今回は、御前湯を選びました。確かに、御前湯は、一番上に位置して、急な階段を上がっていかなければなりません。この度のシルバーウイークでかなり混んでいたため、浴室の写真が撮影できませんでしたが、清潔で綺麗な脱衣所、温度は熱め、42度はあると感じました。湯船の配置は中央で、洗い場との関係が今ひとつと感じました。しかし、一番大事なのは、泉質です!
●番台
入場券を購入して、中央の番台の笑顔の可愛い、優しいおばちゃんに手渡して入浴します。珍しいレトロのこの形、そして、陶器のレンガ作りの外観が気に入りました。泣き叫ぶ乳飲み子と入浴したお父さんが四苦八苦。見かねた番台の叔母さんが子供を預かり面倒をみている姿は、心が温まりました。体と心が温まる田舎の名湯なのです。
●公衆便所
便所は、施設内にはなく外にある公衆便所を利用します。一見、外湯と間違えそうなたたづまい。
●泉質
ゆっくりじっくり浸かるのを信条としている私にとって、温泉津温泉程ではないですが、温度が高めなのが残念でした。しかし、出たり入ったりしながら約1時間頑張りました。俵山温泉と同じような疲れを憶えるので、泉質はかなり濃度が高いと思われます。またアルカリ性なので、肌がつるつるになります。この点は、隣の美又温泉とも似ていると感じました。湯から出た後も、いつまでもポカポカと言うよりも体が熱く汗ばむ感じです。湯は無味無臭、飲水は、不可が残念。この写真は、浴室からあるれた源泉が下の川に流れる様子です。
●薬師寺
御前湯の上の急な階段を上がると、薬師寺があります。小さくさびれていますが、ちょうど地元のおばちゃんと笑顔ですれ違いお参りをさせて戴きました。この素晴らしい日本の伝統に感謝!
●温泉街
温泉街を比較すると「俵山>温泉津>有福」の順で小さく、将来が心配されます。中国地方の名湯の一つをいつまでも大切に保存するためには、多くの皆さんに訪れて、宿泊してもらわなければならないと思います。
シルバーウイークにかかわらず、人出はなく閑散と見える様子。
●総評
さすがに名湯、確かに効能は高く私の首の痛みも80%回復しました。しかし、結構つかれる(温泉効果)ので、その後車で帰るのが辛く感じます。次回はゆっくりと宿泊しながら堪能したいと思います。外湯(共同風呂)を持つ温泉場は、現在、少なくなったと聞きます。やはり、大昔から自然に湧き出た共同風呂を持つ温泉地が本物だと思いました。
●いつもの「ゆるり」
毎度、島根帰りに立ち寄るいつもの「ゆるり」で一時を過ごします。地物の旬の食材をいただだけることに、思わず感謝してしまいます。また、偶然にも私が7年前に広島でカイロプラクテックを習っていた頃の仲間に出会い、旧交を温めることもできました。この素晴らしい偶然に感謝。
●アユ、サザエ、栗!
他にも揚げ物、茶碗蒸し、土瓶蒸し、ご飯、デザート等があったのですが、最初だけ撮影してその後は食べることに夢中になり、写真が残らないのがいつものパターンで残念です。この写真も少し食べてしまった後に気づいたので、既にエビは尾しか残っていません。(スイマセン)
●湯治
「手が、腰が曲がるほど懸命に働いて、そして、湯治に訪れ元気になって再び帰省する」という日本の伝統文化を少し感じられるようになった気がします。私も、世のため、動物のため、人のために働き、疲れたら体を湯に委ね、湯治から復活のエネルギーを戴きなが、元気に働きたいと思います。しかし、少なくとも7日間は欲しいですね〜。
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年寄り物語/頚部の血管肉腫 [院長ブログ]
●ベル 柴犬 11歳♀
足先と腰と首にできものができました。飼い主さんは、2件の病院を訪れたそうですが、いずれも年齢的に無理だからとのことで諦めていました。しかし、最近とくに首のできものが大きくなってきたので、当院のホームページ「年寄り物語」をご覧になり「何とかならんか!」とご来院されました。
●検査合格!
身体、血液検査は合格。負担の少ない麻酔選択、そして、手術手技をご説明し、いよいよ待望の手術に踏み切ることになりました。
●手術
胸部レントゲン、腹部超音波にて転移の有無を確認後、手術に進みました。こちらは、左の喉の部分にできた大きな塊です。慎重に組織を剥がしながら手術を進めました。
●病理検査
病理検査が到着しました。残念ながら頚部の腫瘤は「血管肉腫」でした。周囲組織への浸潤があるいやらしい悪性腫瘍でした。血管肉腫は、脾臓、心臓によく見られますが、今回の様に頚静脈に見られたのは私の経験では初めてです。すでに転移の可能性は高いですが、これから、抗癌剤を使用するかどうかの選択は、飼い主さんのご意見を最優先させていただきます。
●その後
一時食欲が低下したり、頚部摘出部位に液体が再貯留し、ドレインを入れ直すこともありましたが、この度、無事に治療を終えることができました。今後は、飼い主さんのお考えで、抗癌剤を使用せずに免疫を高める方法で対応することが決まりました。ベル〜!頑張るぞ〜!
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心より感謝!ポッキー有難う! [院長ブログ]
●愛しのポッキー
何度か皆さんにもご紹介した我が家(病院)の愛犬ポッキーがなくなりました。享年9歳。まだまだ、元気いっぱいでしたが、心臓に異常が見つかったのが2か月前・・・・心臓周囲の血液を抜いたりして色々と手を尽くしました。途中、回復の兆しも見え、以前と変わらぬ状況まで盛上がり安心したのもつかの間、悪性腫瘍の早い転移により逝ってしまいました。悔しいです。
●亡くなれば色々と後悔が・・・・。
散歩と食べることが大好きでしたが、今振り返ると十分に面倒をみてやれたのかなと悔いが残ります。歴代の「ポー」「エルザ」は、接客係と輸血係を務め、いつも私の机の下に位置していました。しかし、「ポッキー」は、何分落着きがなく、接客には向かず奥の入院室に陣取り、いつも過剰なまでに興奮しながら尻尾をバンバン振りながら、笑顔と無償の愛で迎えてくれました。この9年間、多くの仲間を助けてきました。ポッキーの活躍がなければ到底助からなかった仲間も沢山いました。心から彼の貢献に感謝したいと思います。
●思い出
散歩に行くと、ゴールデンの遺伝子が騒ぎ、川の中に飛び込んでしまったこともしばしばでしたね。「ポッキー!」と呼べば、全力で飛んできて「キキーッ」と止まるから、いつも砂埃が舞っていましたね。いくつになっても、年齢を感じさせない元気なポッキーでしたから・・・・もうその姿が見れないのは想像できません。ポッキーが病気と聞いて、元スタッフが遠方から駆けつけてくれるほどの人気者でしたね。本当に有難うございました。いつまでも我々の心に残る、恐れでやんちゃな可愛い奴でした・・・・今一度、有難う。合掌




















