陽気なヒナちゃん、TV出演しました。 [お仲間紹介]
青森県 青荷温泉 [院長コラム]
●青森空港〜八甲田へ
この度、私の母校である青森県十和田市の北里大学で行われる実習に参加するために、まずは青森に飛びました。そして、青森空港から八甲田山を抜けて大学に向かうルートを選択しました。久しぶりの青森です、1つや2つの温泉に浸からなければもったいないとの思いで、八甲田へ向かう中腹の「青荷温泉」で一泊することにしました。山は色づきちょうど紅葉まっただ中、向かう道中も自然と胸が踊ります。
●道の駅
道の駅の裏山をみると、これもまた見事な光景です。思わずシャッターを切りました。私は、青森に4年住んでいましたが、道の駅で見たりんごの種類の多いことには驚きました。「こんなに種類があったのー!?」
●宿到着
寄り道したせいで宿に到着したのが夕方になってしまいました。小雨が降りしきり、既に周辺は薄暗くなっています。駐車場からフロントまでは、急な坂を下ります。遠くの明かりを求めてやっと到着。「ランプの宿」と聞いてはいましたが、館内もランプのみ、昔の生活を体験できる味わい深い内容です。しかし、離れの部屋へ行くにも道が暗くて一苦労で、多少危険です。情報収集不足でしたが「ランプの宿とは、明かりは全てランプのみであり、当然夜はほとんど何も見えなくなる。お年寄りは決して、夕方にチェックインすべきでない!」と学習しました。
●翌朝
昨日、恐る恐るさまよったこの地は、360度見事に紅葉に囲まれ、宿地の中央部には川が流れ、まさに十和田の奥入瀬の様です。温泉は敷地内に4か所あるそうで、早朝5時から温泉ツアーの始まりです。「あら〜!こんなに奇麗なところだったんだ〜♪」
●滝見の湯
露天に浸かり紅葉に囲まれながら、その向こうには滝が流れる風景は、別世界を思わせます。一緒に露天に浸かった北海道から来たお父さんは、これから秋田の玉川温泉へ向かうと言われましたので「その前に、是非とも酸ケ湯によってから行ってください」とアドバイス。
●泉質
4か所とも泉質は同じですが、温度が違います。
湯の味は、どこも無味無臭。温度が高いか、低いかの違いだったので、私としては、その中間に当たる湯温が欲しかったところです。この風呂は、総ヒバ作りでで湯船の窓から紅葉を見渡すことができます。露店と同じく、解放感と優しさにに浸れます。
●食堂
夕食、朝食と約100名が一同に会し食事を始めます。夜はランプの明かりの中、隣の方の顔があまり見えないまま、膝を寄せ合いながら食事が始まります。いつの間にか、話がはずみ、酒を酌み交わす仲となり話に花が咲きました。他の宿には無いまったりとした雰囲気、これまた楽しや。
●朝食
宿が山の中に在るせいか、保存食が多い気がしました。シンプルな内容で、特に味噌汁は良い味がでてました!
●感想
古びた湯宿を求める私にとって、昭和57年に全面改築されたこの地は、とても綺麗で行き届いていましたのは良いのですが、情緒に欠け少し残念でした。しかし、文明の利器から解放され、不便さを感じつつも自然の有難さを味わえる貴重な体験をさせていただきました。今回は、季節が良かったので格別でした。有難う〜!
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猫の膵炎 [院長ブログ]
●猫の膵炎
猫の膵炎は、犬の様な特徴所見がなく診断がむづかしいと言われます。原因は、トキソプラズマ、FIP、カリシウイルス、脂肪異栄養症、FeLV、外傷などで、症状は、元気消失、食欲不振、脱水、特徴的な所見は低体温があり、時々、多飲多尿、嘔吐、下痢が見られます。
●フー 5歳 雌(不妊手術済)
2、3日前からどうも様子がおかしい。フラフラして食欲、元気がないという主訴で来院されました。体温41.2度。血液検査では、白血球増多。そして、感染を疑う中毒性所見があります。まずは、抗生剤を処方しました。
その晩、鰹節を少したべたが、その後、変わらず食欲元気なく、発熱が続くと翌日に再来院されました。再度、血液検査をすると黄疸所見が見られ、昨日より強い感染を疑う血液像が現れました。そこで、超音波検査を行いました。
●超音波検査
膵臓を観察すると、通常、膵臓は観察されないのですが、膵臓壊死とおもわれる膵臓の低エコー像を認めました。膵臓の超音波検査は、感受性の低さ(67%)から診断をつけにくいのですが、腫瘍、リンパ節過形成、門脈高血圧、低アルブミン症による浮腫を除外することで特異性が高まります。それらを考察し膵炎の可能性を疑い、早速その日の午後から、腹腔鏡による膵臓組織検査を計画しました。
●膵臓生検
浮腫をともなった膵臓が見られます。腸間膜リンパ節も腫脹していました。左の鉗子で十二指腸を摘み上げ、右の生検鉗子で膵臓を部分切除しました。超音波でも確認済みの僅かな腹水が観察されました。
●肝臓生検
同じく肝臓各葉を観察し、数か所を部分切除して検査へ送りました。上記および右の主義は、5mmの穴3か所で行っていますので、負担は極めて少なくなります。
●食道チューブ
食欲がない主訴と術後の食欲不振を考慮して、麻酔時に一緒に食道にカテーテルを装着しました。このチューブから栄養を補給し、食欲が回復するのを待ちます。
●病理結果
膵臓は、膵炎と診断され、外分泌の変性、委縮が観察され、一部で炎症細胞浸潤が観察されました。肝臓は、肝細胞の変性が観察され、炎症細胞も散見される状態でした。
10日後には、熱も下がり顔つきも良く調子が良い感じです。血液検査では、炎症像もなくなっていました。そして、徐々に口から物を少しずつ食べるようになって順調な回復です。
めでたし、めでたし。















