短頭種の問題点 [院長ブログ]
●鼻腔狭窄
短頭種に多いのが鼻の穴の狭窄です。鼻の穴が狭いために喉の奥が陰圧になり、のどチンコがどんどん引っ張られて大きくなってしまいます。だからこの状況が見つかれば、速やかに処置をすることが大切です!
●軟口蓋過長
大きくなったのどチンコを軟口蓋過長症と呼びます。のどチンコが大きいと、いびきが出ます。さらに悪化すると気道にのどチンコが入りこみ息ができなくなります。さらには、小嚢反転、喉頭麻痺まで進むこともあります。
●切除した軟口蓋
切除した大きなのどチンコです。
この、のどチンコが大きな音(いびき)を発生します。その音を聞くと飼主さんは、面白くとらえますが、実は、彼らにとっては、とっても辛いことなのです。重度のケースでは、熟睡すると息ができなくなるので、いつも浅い眠りにつくことしかできません。いびきを面白おかしく捉えるのではなく、病気と考えるべきなのです。
この手術で一番気を使うことは、重症なケースです。鎮静段階で呼吸ができなってしまうので、麻酔前は、スタッフ一同の観察と連携がかかせません。
●北島のオジキ
喉には大きなノレンが垂れ下がり、鼻の穴は狭くていつも苦しそうでしたが、この度、綺麗な鼻の穴に形成されました。これからは、空気の美味しさを味わい、夜は安心して熟睡できそうです。
●術後(小次郎、3歳)
この手術をした後は、皆さんびっくりするぐらいに良く眠ります。
普段十分な睡眠がとれないせいでしょうか、今まで寝るときには口が閉じないようにペットボトルをくわえて寝ていた小次郎君は、白雪姫の様に術後7時間も眠り続けたのでした。明日からの快適な毎日に乾杯!
●7日後
その後の小次郎君の様子を飼主さんに確認すると「夜は熟睡できるようになり快適になりました。」「今まで、ご飯を一粒一粒箸でつまんで与えていたのが、自力でバクバクと美味しそうに食べるようになりました!」と大変喜んでいただきました。良い夢見てくださいネ!
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外科:慢性外耳炎による「できもの」 [院長ブログ]
●メイ♀シーズー 12歳
メイちゃんはアトピー性皮膚炎で苦労している、とっても優しい女の子です。数年前に慢性外耳炎が進行して、耳の入り口に小さな「疣状のもの」ができてしまいました。
●3年後
小さかった「できもの」も3年間放置すると、耳の入り口を塞ぎ外耳炎を繰り返すようになりました。いよいよ飼主さんも決心を固め今回の手術に踏み切りました。
●切除した物
これが入り口をふさいでいた出来物です。
この出来物を切除した後に、耳の奥を観察すると、さらに奥にできものが見つかりました。それも炭酸ガスレーザーで除去したので、これで耳道がしっかりと開通しました。
原則的に切除した組織は、病理検査へ提出します。
●炭酸ガスレーザー
このタイプの出来物を切除するのに役立つのが、水分を蒸散させ、炭化(炭状)させる炭酸ガスレーザーです。切除部位は、電気メスなどと比較すると熱ダメージが少ないため腫れが少なく、痛みも少なく治りも早いです。とても便利で優しい機械です。
「もっと早く切除すれば良かった・・・・。」と飼主さんは言われます。そのとおりで、異常を見つけた時が「旬」であり、年だからと経過観察していると、さらに出来物は大きくなり、待てば待つほど年齢を重ねて危険性が高まる事を忘れてはなりません。
山口県 「俵山温泉 山田屋旅館」 [院長コラム]
●山田屋旅館
俵山温泉レポートは、2回目になります。この度、GWにもかかわらず温泉へ行くことができました。
国民の祭日は働くものと認識している私にとって嬉しいご褒美です。休みがきまり俵山温泉の全ての宿に連絡をとりましたが、当然満室です。(遅すぎる!)そんな中、偶然にもたまたまキャンセルが出たことで「山田屋旅館」さんにお世話になることになりました。連休の渋滞の中、約4時間で俵山温泉へ到着しました。
●町の湯
俵山温泉には、一部に内湯をもつ旅館は存在しますが、ほとんどの旅館のお風呂は、外湯の「町の湯」と「白猿の湯」に足を運ぶことになります。特に町の湯は、肩こり、筋肉痛に効果があると実感します。しかし、長湯をしてしまうと湯あたりして、疲れが残ります。推奨は15分。しかし、私は「せっかく遠くから」という思いから30分以上浸かります。だからいつもクタクタです。
●入湯手形
宿泊先では、入湯手形と称して割引券を購入する事ができます。一人1,000円です。この手形で滞在期間中は何度でも入湯することができるので、3回以上入るのであれば手形を購入した方がお得になります。私は、トータル5回入湯しました。
●夕食
個室で戴くことができた夕食です。
新鮮な魚とサザエの刺身と、生きの良いメバルの煮つけなどなど。鱈腹いただきましたが、普段瀬戸内のおいしい魚を戴いている私にとって、刺身は珍しくなく、味噌汁が一番気に入りました。
●朝食
シンプルで体が喜ぶ朝食です。梅干しと味噌汁が良かったです。朝6時〜お湯を戴けるので朝食の前に一風呂浴びました。しかし、ここの湯は、かなり応える(長く入り過ぎる私が悪いのですが)ので、浴びると言う軽いのりではなく、乗り移るという感じです。注意して入湯する必要があります。
●町並み
私は、この俵山温泉の町並みが大好きです。
小さな温泉街ですが、昔の雰囲気が未だにのこる数少ない湯治場であると思います。
此の絵は、山田屋さんから上を望んだところです。
山田屋旅館を下ると小さな川が流れています。そこの橋から見る風景もタイムスリップした様で「いつまでも、いつまでもこの素晴らしい伝統を残して戴きたい!」と思うのです。文明(都市化)は、体にできた「癌」の様なもの、早急に便利さだけを求めて自然との調和を忘れた進化は、「癌」の増殖を招き最終的に自己を滅ぼしてしまうのです。これ以上の自然破壊をしてはなりません。人類は、滅亡の坂道を大急ぎでかけおりているとしか思えません。皆が気づき早く心改めなければなりません。
●青海島
せっかくでしたので、長門の青海島の観光フェリーに乗船しました。1時間半の遊覧で2200円。GWなので、物凄い人でごった返し、臨時便が大忙しで行き来をしていました。当日、風が強く、波が荒かったので島々の洞窟に入る事はできませんでしたが、自然の作り上げた作品に感動しました。しかし、温泉効果を鱈腹戴いたせいか、船の揺れも心地よく、遊覧の間は、ほとんど寝入ってしまいました。たぶん一度は訪れる価値はあると思います???此の写真は「仏岩」。浸食により見事に仏さんが手を合わせている像が作り上げられているのには驚きました。確か、このへんまでは起きていたのですが・・・・。

















