広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

院長コラム

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2008年12月15日(月)

水の話 [院長コラム]

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●バーチャルウオーターとは?
先日、ロータリークラブにて、広島の宮田洋子さんをお招きして「水の話」についてご講演いただきました。とても、印象的だったので、内容をかいつまんでご紹介します。

バーチャルウォーターとは、食料消費国において、もし、その輸入食料を生産するとしたら、どのぐらい水が必要かを推定したものだそうです。

例えば、1kgのトウモロコシを生産するには、灌漑用水として1,800ℓの水が必要です。また、牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kgを生産するには、その約20,000倍もの水が必要となります。つまり、日本は海外から食料を輸入することによって、その生産に必要な分だけ自国の水を使わないで済んいる、言い換えれば、食料の輸入は、形を変えて水を輸入していることと言えます。

日本人の1日の水の使用量は、320ℓです。他国と比べるとこの量は、果てしなく多く、ちなみに、砂漠の遊牧民の一日の使用量は5ℓ。中国の農村では、24ℓ。この24ℓは、日本人が、歯磨きの時に水道水を、垂れ流す量に匹敵するそうです。この農村では、顔をあらった水で、食器を洗い、その水を家畜に飲ませるそうです。

このように、水に恵まれた日本では、ピンとこない話ですが、国民皆が意識して、水のありがたさを感じ取り、もっと、もっと常日頃から大切にしなけならないと思います。また、他国から食物を輸入することは、水を多量に輸入していることと等しく、水の少ない国の人々を苦しめていることも認識しなければなりません。

我々の多くの食べ残しにも多くの水分が含まれ、無駄に廃棄されていることは、水を多量に捨てていることにつながります。早く、その事実に気づき、真剣に取り組まなければならないと思うと共に、とても恥ずかしく感じました。

宮田さん!貴重なお話を有難うございました。

08時33分


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