広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年01月24日(日)

「年寄り物語」10歳レオン 超BiGな子宮蓄膿症! [News]

●レオン ♀ 10歳 ピレネー

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子宮蓄膿症とは、子宮内に膿が溜まる病気です。ほとんどが細菌感染が原因です。生理時に子宮粘膜が剥がれ落ち、その際に防御能の低下が起こり、細菌の侵入を許し、約生理1か月後に感染が起こり発症するのが通例です。レオンは、7日前から陰部より膿が見られましたが、飼い主さんは様子を見られていました。昨日、立てなくなった上に、あまりに大量の膿が出たので吃驚して来院されました。7日間の食欲廃絶、発熱、脱水、貧血などの症状があり自力で歩くこともできず、ずいぶんと衰弱していました。

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●ヘビーな子宮
たっぷり膿が詰まった子宮を摘出しました。既に陰部から膿が排出されていましたから、当初は、5kgほど溜まっていたことが想像されます。比較に出している内側の子宮は、ダックスフンドの物すが、これも異常を伴ない少し大きくなっている子宮です。今回の子宮が、いかに大きくなっているかが分かります。

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●異常な卵巣
小さな粒粒が寄せ集まった卵巣です。正常では一つの膨らみであり、このようにブドウの房の様に変化することはありません。

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●乳腺腫瘍
左の第5乳腺部分にこのような膨らみが見つかりました。飼い主さんは、ずいぶん前からご存じでしたが、そのままにしていたそうです。今回、子宮・卵巣摘出と同時に切除することをお勧めしました。この乳腺は、多くが水分で膨らみ、その中に、約1cmの腫瘤が発見されました。当然、病理検査へ提出し、悪性、良性、切除範囲の診断を行います。良性であることを願います。

●抜糸時のレオン
数日間、立てませんでしたが、抜糸時にはすっかり元気になり食欲も改善し、自力で歩いて来た姿には感動でした。

00時08分


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