医療設備
その他 [医療設備]
●超音波凝固手術装置
超音波の振動(555000回/秒)をメスの刃先に伝え、組織凝固と切離を同時に行う器械です。低温で組織を凝固、止血、切離できるので、手術に伴う組織へのダメージが少なく、術後出血の危険性を回避できるだけでなく、術後の傷の治りが非常に早くなります。我々は、主に腹腔鏡下外科手術に用いています。
●手術用顕微鏡
大きく拡大できるので、細かい血管縫合、
角膜疾患などの手術に使用します。
●超音波診断装置
胸部超音波検査は、体に高い周波数の音波を当てて、反射してくる音波を受け取って画像にします。ここでは心臓を中心に検査します。左の装置は血液の流れをカラー表示して、血液の流れる様子が鮮明にわかる機能を持ちます。これを用いて弁膜症の有無、逆流部位、逆流血液量などが測定できます。この他に先天性心疾患、心筋症、腫瘍、心嚢水などが判別できます。超音波検査時間は約30分かかります。
*超音波検査における詳細はこちらをご覧ください。
腹部超音波検査
お腹の臓器を中心に検査を行います。肝臓、胆嚢、脾臓、腎臓、副腎、リンパ節、膀胱、前立腺、すい臓などを観察し、血液の流れをカラー表示して腫瘍への血管走行を判断することも可能です。非常に浅い部位では、甲状腺、表層の腫瘍などを検査します。超音波検査時間は約30分かかります。
●アルゴンビーム電気メス
この機械は、電気メスとアルゴンプラズマ凝固が行えます。
電気メスとは、メス先電極と呼ばれる細い金属に高電圧の高周波電流を流し、体に接触したときの抵抗による熱によって臓器や皮膚を切開・凝固できます。様々な外科手術に用いています。
アルゴンプラズマ凝固とは、アルゴンガスをメス先電極付近から患部へ吹付けるものです。電導性の高いアルゴンガス中の放電は電流密度が低く均一であるため、組織を浅く均一に凝固することができます。レーザーのように炭化したり、灼けすぎて軟骨壊死を起こす心配がありません。我々は、主に肝臓切除後の広範囲止血に用いています。
●歯科ユニット
歯石を本格的に取ったり、歯内療法を行う時に使用する機械です。
●血液検査器具
人間でもおなじみの様に、貧血、脱水のあるなし、肝臓、腎臓、栄養状態、一部のホルモン測定などを検査できます。
右の機器では、生化学検査を行い、下の機器では、血球の数を測定します。
●炎症たんぱく測定器
急性炎症時に上昇するたんぱく質を測定します。病気の予後を判断したり、炎症が存在するかを調べます。
●麻酔器および麻酔モニター
手術準備室です。
麻酔導入、硬膜外麻酔、毛刈り、一次消毒などの麻酔準備を行い、手術前の準備を行います。その後、手術室へ移動します。
手術室です。
人間の手術と同じく、安全に麻酔を管理するために、準備室と同じく人工呼吸器で呼吸を、血圧、酸素濃度、二酸化炭素濃度、心拍数、心電図の波形で循環をモニターします。
●各種整形外科器具
主に骨折の修復に使用します。
●血液凝固能測定器
手術前の止血状況、血液凝固異常疾患の診断に使用します。
●血圧測定器
人間では当たり前に測定する血圧ですが、動物での測定は難しく、主に、手術中のモニターリング、猫ちゃんの慢性腎不全、甲状腺機能亢進症を疑う場合に使用します。
●電解質測定器
ナトリウム、カリウム、クロールの3種類の電解質を測定します。
●クライオガン(凍結手術)
組織を凍らせて破壊する器械です。人間の皮膚科では、疣を取る際に使われています。我々は、皮膚、肛門、眼瞼、口腔内の腫瘤、逆まつ毛の永久脱毛処置などに用いています。大きな腫瘍の場合には、処置を数回繰り返す必要があります。
●クライオガン各種プローブ
腫瘤の大きさ、タイプに合わせて、各種プローブを使い分けます。
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●インバーター式レントゲン装置
骨折、心臓の大きさ、異物、肺の状況、腹部探査などを行います
●眼科検査器具
網膜の状態を観察する眼底カメラ
角膜の状態を観察するスリットランプ
眼圧を測定する眼圧計など
●血液ガス測定器
血液の酸ー塩基平衡を測定したり、肺の換気状態を把握します。
●徐細動器
心房細動などの緊急救命疾患において、電気ショックを加えることで、心臓のリズムを復帰させることを目的に使用します。
●心電図
心拍数の異常、心調律の異常、不正脈の出現などで心臓の電気的状況を検出します。