せめて、7歳越えたら腹部超音波検査を! [院長ブログ]
昨日、脾臓摘出の緊急手術がありました。そして、ここのところ3件と続きます。
腫瘍の多くが老齢の病気です。年老いて免疫力が低下し、その腫瘍は、徐々に時間をかけて大きくなっていきます。特に腹部における腫瘍は、なかなか飼い主さんレベルでは、発見されず、よほど大きくならないか、あるいは、それに伴った症状が現れないと気づいてもらえません。
こんな話をよく耳にします。
「最近、どうも散歩の距離が短くなったかな〜???」
「食欲はあるが、時々しんどうそうにする気がする?」
「最近、元気だが痩せてきたようだな〜?」
しかし、上記の徴候に気付いていながらも「もう年だから」とほとんどの飼い主さんが簡単に片づけています。
先日の例は、大きくなった腫瘍の一部が突然裂けて多量に出血し、ショック状態で運ばれ緊急手術になりました。先週の例は、大きくなった腫瘍から慢性的に出血し、お腹が目いっぱい膨らんでいるのですが、飼い主さんは、それには気を留めず、食欲がなんとなく無いからと来院され、超音波検査後、手術になりました。
このように「緊急」か「いよいよ」の状態になって、ようやく来院されます。
普段から身体検査と定期的な腹部超音波検査を行うことで、早期発見ができます。
十分に認識いただきたいことは、腫瘍の多くは年寄りの病気であり、気になる僅かな症状が出た時に「年だから」と絶対に決めつけないで欲しいのです!
動物は、自分で言葉を伝えることができません、ですから飼い主さんはその僅かなサインを見逃してはならないのです。
7歳越えたら癌年齢、定期的な検査を積極的に受けましょう!
胸部超音波検査詳細 [超音波検査詳細]
以下に心臓の超音波検査の流れを説明します。
●長軸四腔断面
@僧帽弁の形態、動き、閉鎖状態を観察
●左室流出路断面
@左心房径、大動脈径、心室中隔壁、左室後壁厚、右室壁厚、左心室腔内径を観察
A異常を感じれば、Mモードおよびカラードプラで詳細検査
●心房の大きさを数字で評価
●乳頭筋断面
@乳頭筋の観察
●腱索断面
@左室機能計測にて収縮力を測定
●僧帽弁断面
@僧帽弁の観察
●大動脈断面
@大動脈、大動脈弁、左房、左心耳を観察
●肺動脈断面
@カラードプラで肺動脈、肺動脈弁の異常血流の有無を観察
●左側傍胸骨大動脈断面
@三尖弁における逆流、流入血流速の観察、測定
A大動脈、大動脈弁の観察
●三尖弁逆流を数字で評価。
●心尖四腔断面
@僧帽弁における逆流、流入血流速の観察、測定
A三尖弁における逆流、流入血流速の観察、測定
B各心筋、各腔の観察
●僧帽弁にカラーを乗せて逆流を観察。
●僧帽弁流入速度の測定
●僧帽弁逆流を数字で評価
●五腔断面
@大動脈弁の観察
A大動脈の逆流、流入血流の観察、測定
●肺動脈断面(左下)
@肺動脈弁の観察
A肺動脈の逆流、流入血流の観察、測定
●左側傍胸骨長軸断面
@右心房、右心耳、三尖弁の観察
検査時間は、約20〜30分です。
横になることが苦手な場合には、鎮静させていただきます。
鉄腕アトム参上! [院長ブログ]
私が若い頃には、手塚治虫氏の「鉄腕アトム」が一世風靡し、毎週テレビにかじり付いたものです。さらに昔は、実写で、男の子がとんがった帽子をかぶっアトムを演じていたそうです。
昨日、耳血腫の手術をしたシェパードのエルザちゃんを見て、その思い出が甦ってきました。確か「ウラン」と言う妹と「コバルト」と言うお兄ちゃんもいたと思いますが、そっち似かな?
耳血腫(じけっしゅ)とは?
耳血腫の原因は、はっきりとしていませんが、耳ダニ、炎症、外傷により、頭を振ることで血管が破れて発症すると言われています。また、自己免疫性疾患によっても生じるとも言われています。
エルザは、左右とも物凄い酵母の感染があり、耳道、鼓膜とも重度に変化が生じていました。
処置は、まず、徹底的に耳道を洗浄し、次に耳に大量に溜まった血液成分を排出し、その広がったスペースを圧迫する手術を行います。手術を行わないと萎縮した「餃子耳」になってしまいます。
























