身体検査を体験して、学んだこと。 [院長ブログ]
●キャバリア 6歳 ♀ ももチャン
身体検査を希望して、初めていらっしゃいました〜♪。
迷惑そうな顔をしていますね〜。
「モモちゃん」は、少しシャイで、良く気がつくタイプでした。大人しくて、良い子で、頭〜肛門までの検査を、快くとはいきませんが、我慢して許してくれました。ヨシ、ヨシ。アリガトーウ!
●肛門嚢の異常
これは、便ではありません。
肛門の両側に肛門嚢という袋が存在するのですが、その袋に蓄積した、左右の分泌物の塊です。長年閉鎖状態になっていたので、大量に堆積していました。この状態を放置しておくと、感染を起こして破裂する可能性があります。危険!
●左右の外耳炎
耳の入口は、比較的きれいでした。
しかし、耳道を耳鏡でのぞくと、耳垢が中程度見つかりましたので、洗浄を繰り返しました。
そして、その耳垢検査から、マラセジアという酵母の感染が見つかりました。
他には
●両後肢のオサラが先天的に外れる(膝蓋骨内方脱臼)
●中等度の肥満
●結膜の軽度の充血
●軽度の歯石の蓄積
が検出されました。
飼い主さんは「何も問題がないつもり」でいらっしゃいましたが、この様に様々な異常が、発見されました。
皆さ〜ん。
「元気と思っても身体検査を!」
「年一度の身体検査を!」
「早期発見に身体検査を!」
お忘れなく!
水の話 [院長コラム]
●バーチャルウオーターとは?
先日、ロータリークラブにて、広島の宮田洋子さんをお招きして「水の話」についてご講演いただきました。とても、印象的だったので、内容をかいつまんでご紹介します。
バーチャルウォーターとは、食料消費国において、もし、その輸入食料を生産するとしたら、どのぐらい水が必要かを推定したものだそうです。
例えば、1kgのトウモロコシを生産するには、灌漑用水として1,800ℓの水が必要です。また、牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kgを生産するには、その約20,000倍もの水が必要となります。つまり、日本は海外から食料を輸入することによって、その生産に必要な分だけ自国の水を使わないで済んいる、言い換えれば、食料の輸入は、形を変えて水を輸入していることと言えます。
日本人の1日の水の使用量は、320ℓです。他国と比べるとこの量は、果てしなく多く、ちなみに、砂漠の遊牧民の一日の使用量は5ℓ。中国の農村では、24ℓ。この24ℓは、日本人が、歯磨きの時に水道水を、垂れ流す量に匹敵するそうです。この農村では、顔をあらった水で、食器を洗い、その水を家畜に飲ませるそうです。
このように、水に恵まれた日本では、ピンとこない話ですが、国民皆が意識して、水のありがたさを感じ取り、もっと、もっと常日頃から大切にしなけならないと思います。また、他国から食物を輸入することは、水を多量に輸入していることと等しく、水の少ない国の人々を苦しめていることも認識しなければなりません。
我々の多くの食べ残しにも多くの水分が含まれ、無駄に廃棄されていることは、水を多量に捨てていることにつながります。早く、その事実に気づき、真剣に取り組まなければならないと思うと共に、とても恥ずかしく感じました。
宮田さん!貴重なお話を有難うございました。
名前の通り、可愛い〜のデス。 [お仲間紹介]
突然、頬が腫れました! [院長ブログ]
パピヨン ♂ 6歳
「突然眼の下が腫れてきた!」と来院されました。
一見、眼の問題の様に見えますが、老齢犬で良く発生するこの原因は、歯の根っこ先端部分が感染し、膿がたまる病気です。
多くは、歯石がたっぷりとついていますが、なかには、歯は奇麗だが根の部分のみに感染が発生するケースもあります。
<写真>
左眼の下が腫れています。
治療法は、抜歯です。
根冠治療もありますが、ほとんどのケースで抜歯になります。
<写真>
左側2本の根は、奥まで歯石が入り込み、1本の根でのみ付着していました。歯石が入り込んで根の先で膿瘍を形成して、上の写真のように眼の下が腫れてしまいました。
予防は、歯石をつけないことです。
また、着いてしまった場合には、早期に歯石を除去して、根の部分に歯石を侵入させなことが肝要です。
<写真>
まんべんなく、歯石が付着しています。
<写真>
問題の第4前臼歯です。
周囲の歯にも、多くの歯石が見られます。
<写真>
歯にかぶさる歯石を除去すると、根まで歯石が侵入しているのが分かります。(黒い部分)
通常、2〜3mm程度しか、歯肉のスペースはありません。
<写真>
しかし、プローブ(探子)が奥までしっかりと入り込んでしまいます。(約2cm)
つまり、歯茎と骨膜の接触がなくなり、奥まで歯石が侵入してスペースが拡大し、先端の膿瘍とつながっていることが分かります。
ということで、歯石が付きにくい生活(生肉を食べる)と定期的な歯の検診を行い、早期ケアーを行うことがこの病気の予防につながります。(11月〜3月が当院、歯石クリーン推進月間)
いつまでも、白い歯を残せるように頑張りましょう!











