研修旅行「Toshi アメリカへ」 [院長ブログ]
大きな口の中の腫瘍 [院長ブログ]
●口腔内腫瘍
ゴールデン・レトリバー、13歳。
2年前に一度、手術をされたそうです。しかし、この度以前にもまして、そして、数も増えてしまったので他院より紹介いただきました。以前の病理結果は良性の腫瘍だったそうですが、レントゲンを確認すると骨への侵襲像見られるので、大きな塊で顎の骨ごと切除する必要がありそうです。
●外科手術検討
現在、病理検査の結果を待っていますが、その結果とレントゲン写真を合わせて検討し、下顎骨切除を行う予定です。その後の経過は、次回のレポートで報告します。
●注意!
口の中の腫瘍は、ついつい見逃されがちです。常日頃から口の中を開けて(もし開けれなければ唇をめくって)観察する必要があります。そして、小さな膨らみでも積極的に検査を進め、必要があれば顎の骨の切除も躊躇してはなりません!
定期的な歯石除去で、上記の検査を詳細に行うことは可能です。見逃しがちな口の中は、定期検査で早期発見を怠ることなく!
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眼の大きな腫瘍 Part2 [院長ブログ]
●眼瞼腫瘍
なんでも拾った時から目の縁に小さな固まりがあったそうです。苦節7年、小さかった出来物をこんなに大きく育ててしまいました!?眼瞼の腫瘤は、眼瞼の全長の1/3までであれば、問題なく再建できるのですが、今回は1/3を超えていました。そして、瞼をひっくり返すと、なんか嫌らしい浸潤像があり「この色と言い、裏側のじわっときている感じは悪性ぽいですね〜」とお伝えしました。また、切除が1/3を超えたので、上の瞼を少し切除して、上下のバランスを取りました。(だから少し目が小さくなりました)
●悪性メラノーマ
7日後の病理検査の結果は、悪性腫瘍であるメラノーマでした。眼にできるこのメラノーマは、転移は少ないのですが、それでも悪性腫瘍ですので、注意が必要です。幸い、血管への浸潤は無く、完全切除できているとの報告でしたので「ホット」しました。
●「気づく」こと
腫瘍ができたということは、これは「大切なサイン」と認識すべきです。完全切除がなされたとしても、悪性腫瘍が体にできるということは、免疫が低下していると理解できます。これからは、食事、生活環境を精査して改善に取り組まなければなりません、飼い主さんとじっくり相談しながら、同じ過ちを繰り返さないようにしたいと思います!まずは、オメデトウごさいます。







