「しつけ」ができま(いや、されま)した! [お仲間紹介]
●チワワ 1歳 マロン♀
以前は、パピヨンを飼われていました。なかなか性格が厳しくて、一筋縄ではいきませんでした。今回、新しくチワワのマロンが家族に加わりました。
初めて身体検査をした際に、既に飼主さんよりポジションが上になっていて、嫌なことをすると唸る状態でした。耳をのぞくだけで咬みつくので、早速、私が強めの口調で接し、咬みつきにきた瞬間に抑えこみました。この事で自分より上の者が世には存在することを理解いただきました。
数秒後には、とっても従順でどこを触っても怒らない、良い子に変身しました。オオカミは群れをなす動物です、家庭内で上下関係が成立していないと、病院での診察が難しくなり、お互いに不幸な関係になってしまいます。
しつけが分からない飼い主さんは、早めに当院「躾係」へ予約して方法を学んでください!
口腔内腫瘍!? [院長ブログ]
●むさし シーズー 4歳 ♂
この度、遠くは島根県(浜田)からわざわざお越しいただきました。主訴は、口の中が腫れてきたので地元で診察を受けたところ「注射をうって、腫れが引かなければ腫瘍だろう?」と告げられ、とても心配になりセカンドオピニオンとしてご来院いただきました。
●レントゲン写真
大きな袋のなかに歯が浮かんでいるのが分かりますか?人間で言う、親知らずみたいなもので、本来表に出るはずの歯が埋まりこむことにより、それが刺激となり袋が形成されました。(ムサシ君の場合は、子ではなく親が隠れていましたが・・・・)
●切開
既に大きな穴が形成され袋状になっていました。
隠れていた歯と骨化した組織を取り出し、周辺の骨を少し切除しました。

●摘出
この永久歯が中に埋まりこみ、継続的に炎症を起こし、袋の形成の原因となっていました。
●縫合
処置後の唇を形成して、大きな穴を閉じました。
一緒に歯石も除去しました。(基本的に口腔内処置をする場合には、歯石除去を先に行い、口腔内を綺麗にしてから処置を行います。)
●欠歯(けっし)
全ての歯においてレントゲンを撮影しましたが、もう一か所、歯が隠れていて、そして袋が形成されている場所がみつかりました。しかし、同じ欠歯の部位でも、先天的に歯が欠損している場所もありました。
●アドバイス
先天的に歯の数が少ない場合には、レントゲン写真にてその状況を把握しておくことが大切です。歯が存在しなし場合や、今回の様に歯が隠されている場合がありますので、積極的な検査をお奨めします。
夜遅くなりましたが、むさし君は無事に浜田へ帰れらました。元気でね〜!
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ウサギの膿瘍 [院長ブログ]
ミニウサギ ブーちゃん ♀ 6歳
●眼が突然出た!「昨日まで普通だったが、今朝起きると突然眼が飛び出してきた!」と来院されました。緑内障も疑い眼圧を測定しましたが正常。超音波検査で眼の後ろの腫瘍を検査しましが腫瘍らしきものがある様には思えません。眼のポジションから眼の奥の圧迫を強く疑いましたが、はっきりとした原因はつかめませんでした。
●数日後
数日経過すると眼の後ろが膨らんできたと聞きました。あれ?化膿の様な気がするな〜?しかし、飼主さんは、突然と言われるし・・・・?拝見するとまさに膿瘍を疑いました。麻酔をかけて、検査および処置を行いました。
●眼の奥に大量の膿
この波動感は、膿に間違いないと思います。炭酸ガスレーザーで切開を行うと、膿がじわじわとふき出しました。
●治療終了
眼の奥の大量の膿を取り除き、薬を入れて密封しました。歯が原因となることもあるので、口腔内を検査しましたが、異常は見まれません。ウサギの膿瘍は非常に治りが悪いのですが、なんとか治癒にこぎつけたいと思います。
頑張れ「ブーちゃん!」。










