広島県呉市「石崎動物病院」

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眼の大きな腫瘍 Part3 [院長ブログ]

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●突然出ました!
飼い主さんは「突然目からデキモノが飛び出し血がでだした!」と言われますが、どうもそうとは思えません。以前から目が充血していたのが気になっていたそうですから、じっくりと時間をかけて作られたものと思われます。

●病理所見 マイボーム腺腫(良性腫瘍)

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眼瞼に存在する皮脂腺はマイボーム腺と言われ、マイボーム腺由来の良性腫瘍はマイボーム腺腫と言います。この腫瘍はイヌの眼瞼腫瘍のなかで最も発生頻度が高い腫瘍です。その発生年齢のピークは7〜11歳と報告されています。悪性の場合はマイボーム腺癌と言われますが、悪性のマイボーム腺癌の発生は稀です。

予後については、良性のマイボーム腺腫と診断され悪性所見は観察されないこと、切除範囲も確保されていることから転移や再発はありません。

眼瞼部では腫瘤が大きくなると切除範囲の確保が困難な部位であることから、眼瞼に発生した腫瘍性病変は腫瘤が小さい早期の切除と病理組織学的な鑑別診断が必要です。


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深い角膜潰瘍 [院長ブログ]

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●角膜潰瘍
以前、皮膚病で紹介した「パコちゃん」。今回は角膜に深い大きな穴が開いてしまいました。皮膚のチェックに来られた時に見つけたのですが、飼い主さんが気付かないまま、既に大きく深い穴になって角膜が破れる寸前でした。早速、角膜縫合を行い、その上に3番目の瞼を被せて治癒を促しました。

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●結膜フラップ
一回目の手術では、角膜を完全に再生させることができなかった為に2回目は結膜を使った弁を角膜の穴に被せる手術を行いました。最初の手術より、この手術の方が直りが良いのですが、角膜の中央部に瘢痕が残り、視野を狭めてしまうので、あえてこの方法を選択しなかったのです。暫くして、このフラップを切断して、フラップの血行を絶つと血行を失ったフラップは、段々と小さくなっていきます。最後には、角膜表面に白い瘢痕となり治癒が完成します。

●短頭種
鼻の短い犬種(パグ、シーズー、ボストンテリア)は、目と鼻の距離が無いので、臭いを嗅ぎながらよく目を痛めます。散歩および家の中での環境に注意して、目を傷つけないように気をつけましょう!


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目の中に虫! [院長ブログ]

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●涙目
「涙がよく出る」との訴えで来院されました。結膜充血が軽度にあったので、眼圧と角膜に傷がないか調べました。そして、角膜を観察中に「その虫」を見つけたのでした!さらにしらべてみるともう一匹見つかりました。

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●その虫の名は?
その虫の名前は「東洋眼虫:とうようがんちゅう」と言います。ハエが眼の中に卵を産みつけて、それがふ化し約1cmの虫が寄生します。激しい症状はないのですが、眼の中に異物が入っている状態と同じなので、結膜炎、流涙が生じます。

●つよし シーズー 18歳 ♂ 

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虫が取れてすっきりの「つよし君」。心臓が悪くて薬を飲んでいますが、まだまだ元気です。20歳へ向けてがんばるぞ〜!


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