肛門部の腫瘍、再発。 [News]
●ミー 13歳 ♂ ペルシャ
昨年(約1年前)に直腸にできた平滑筋肉で来院し、切除した内容を過去のホームページ「あれ?単なる直腸脱???」で紹介しましたが皆さん憶えていますか?
この度、再来院となりました。飼い主さんは、何かまたできたとは思っていたそうですが、色々と所要で病院へ足を運ぶことができずにいたそうです。私が、拝見した時には、以前とまではいきませんが、同じく大きな塊になっていました。「ガーン」とショックを受けましたが、なんとかしなければなりません。
●片側直腸切除
胸部のレントゲン、腸骨下リンパ節の大きさを超音波で確認して手術を始めました。
直腸全体を引き抜くことも考えましたが、入り口部分に近く腫瘍の深さが浅いことから、片側の直腸を切除することにしました。
●切除部位
完全切除の為、原則通り腫瘍から数センチの組織で切断しました。病理結果は依然と同じく平滑筋肉腫(悪性)でした。組織上でも、完全切除がなされていると報告がありました。
●術後
術後暫くは、腸の突出がありましたが、日に日に治まり、良い便を自力で排出することも確認できました。飼い主さんの条件は「自力で良い便ができること」でしたので、これで帰宅ができます。
●約束
ミーちゃんも既に13歳、心臓に逆流もあります。次回は、小さな病変で直ぐに病院へ駆けつけていただくことを約束して帰宅になりました。
ミーちゃん元気でね〜♪たまには見せてね!
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ラグビーワールドカップ 残すは「カナダ戦」 [院長コラム]
●残念無念。
今回は、期待に胸を膨らまし、全力で日本を応援していましたが誠に無念です。1戦目のフランス戦では、よもや勝てるのではと、一瞬の夢を見させてもらいましたが、世界4位はそんなに甘くはありませんでした。
続いてのニュージーランド戦は、残り2勝の為に力を温存し、ベストメンバーを揃えることができませんでした。結果は、ニュージーランドの上手さが目立ち、太刀打ちできない相手であることを見せつけられました。
第3戦は、完全勝利を誓い、ベストメンバーで臨みました。とはいってもN08ホラニ選手を怪我で欠いているのはとても残念であり、心配でした。パンパシフィック大会でトンガに勝利している日本でしたが、今回のトンガのメンバーは違いました。海外で活躍しているメンバーが合流し、11人もの新たなメンバーが加わり先の対戦とは大きく異なりました。日本の健闘むなしく、特にラックで力負けすると、早い展開でトンガフォワードを消耗させることができず、惨敗しました。残念です。とっても残念です。
しかしながら、マイケルリーチ選手の頑張りには、心より拍手を送りたいと思います。
残された最後のカナダ戦は、日の丸を背負って、死ぬ気で戦って欲しいと思います。
頑張れ日本!
ハムスターの断脚 [News]
●ハムスター 3歳 リボン ♀
右後ろ脚にできた腫瘍に最近気づかれたそうですが、既に巨大化していました。足を落とすことをお勧めしましたが、麻酔のリスクをお話しすると、なかなか踏み切れずに検討の日々が続きました。
しかし、数日もすると腫瘍部分を自らかじり、大量出血で意識消失状態で来院されました。もう迷っている段階ではないので、脚をかじらないように保護して、快復を願って7日後に手術の予約を入れました。
●ハムスターの麻酔
当院では、ハムスターの麻酔は、先ず酸素化を十分に行い、それから、ガス麻酔(セボフルレン)吸引で行います。消毒の為に人間と同じ手順で行いますが、心電図、麻酔モニター、酸素飽和度メーターなどを装着できないので、麻酔管理は呼吸状況の観察が主になります。よって、術創部分を覆う消毒布は、透明なシートを使用しなければなりません。
●術後
亡くなったように見えますが、まさに今、無事に手術が終わったところです。手術中に呼吸が止まることなく、また動くこともなく終わり皆でホットする瞬間です。
かなり大きな腫瘍でした。この段階まで飼い主さんが気づかなかったのには問題がありました。ハムスターは、3歳ともなると癌年齢です。普段からよく観察して、肥満を防ぎ、できるだけ安全な食事を与えなければなりません。
●術後3日目
飼い主さんの第一声は「とっても元気になりましたー!」嬉しい響きです。一時は失血で死にそうだったことを思うと、驚くほどに元気になっています。
無事に手術が終わり、元気な姿をみると何とも幸せな気持ちになります。
バンザーイ!