選択されているタグ :
食事反応性胃腸炎 [飼い主さん感想文]
愛犬を守りたい
私の愛犬は、ミニチュアダックス、10歳、ラン君です。元気よく、いかなる時も我が家のコミュニケーションに欠かせぬ存在でした。7歳にして突然目が見えなくなり、不安な日々を送っていました。また、9歳後半から毎日1−2回嘔吐をするようになり、最近では、吐いた物の中には血液が混ざる様になっていました。約10年お世話になっている動物病院では、1−2回吐いても心配ないと言われていましたが、不安が残りました。
ある日、娘たちに病院を変えてみるのも一つの方法だと進言されました。実はこのラン君は、娘たちが広島から連れてきた経緯もあり、可愛くて仕方がなかったからだとと思います。そして、妻が以前から気にかけていた石崎動物病院へ連絡させていただき、次女と一緒に診察へ行くこにしました。
初診で、先生、看護婦さん達の対応、説明などに妻も心を強く打たれたようでした。今までただ見ているだけしかできなく、早く何とかしなければと気持ちばかり焦り、一刻も早く治して欲しい気持で一杯でした。
検査にあたり、事前に説明を受け、高価な金額の内容も丁寧に説明され、不安を与えない配慮がなされていることに、信頼できると思いお任せすることに決めました。6月8日、胃カメラ、血液検査、アレルギー検査など色々としていただき、先生の指示を守りました。また、食事方法が360度変更され、当初は戸惑いも有り不安が無いとは言えませんでした。結果が届くまで、吐く症状は変わらず心配で仕方がありませんでした。しかし、診断後に薬を戴いてから(11日経過)は、一切吐かない日が続いています。
先生の一言。「犬も人間も同様です」には、私もつくづく同感しました。今回は、我が愛犬を助けていただき心より感謝すると共に看護婦さん達の優しく献身的な姿に感動しました。石崎動物病院と巡り合えたことに、心より感謝すると共に、我が愛犬ランが元気で少しでも長生きしてくれることを願いつつ、お礼の言葉とさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。 ランの飼い主より
関連タグ :
動画 膀胱鏡 による膀胱結石除去について [高度最先端医療]
●症例1
内視鏡の実際の映像を見たいとリクエストを戴きました。
今回は、膀胱鏡を用いて膀胱内を観察した映像です。
膀胱鏡の手技は、まず腹腔鏡で膀胱をつかみ、膀胱と切開した皮膚を縫合します。
このケースは、♂、ダルメシアン、シュウ酸結晶でしたので、食事で溶解することができず、手術に踏み切りました。結石の数は、驚くことに100個近くありました。
膀胱鏡の利点は、小さな切開創であることがなによりですが、その小さ切開から膀胱をくまなく観察し、完全に取り去ることができることです。また、膀胱粘膜の状態も詳細に観察できます。
●ご意見
「これだけ結石があると時間がかかり大きく開けた方が手術が速いのではないか?」「その意義はあるのか?」とご意見がありますが、我々の目指すところは低侵襲手術です。つまり、痛みの少ない日帰り手術を目指していますので、手間がかかっても痛みが少なく、回復の早い方法を行います。
しかし、患者の状況が悪く、時間を重視する場合には、大きく開けて手術時間の短縮を重視することもあります。患者さんの状況に合わせて適宜選択していますのでご安心ください。
関連タグ :
慢性嘔吐/幽門狭窄 [院長ブログ]
●メグ 6歳 ♀ シーズmix
他の獣医さんから依頼いただいたケースでした。主訴は「4〜5か月前から時々嘔吐する」「最近は、食事後4−5日してくるとお腹がはって嘔吐する」「元気はあるが痩せてきた」でした。
●レントゲン撮影
先ずは、お腹のレントゲンを撮影して吃驚しました!
胃が著しく拡張し、お腹全域を占有し、膀胱の手前まで広がりを見せていました。
●著しい食塊
麻酔をかけて内視鏡検査をする前に食塊の処置を行いました。数日間の食事が堆積していたと思います。15時間以上の絶食をしていたのにかかわらず、大量のドックフードが残っていました。食事が胃に残っていると内視鏡検査の視野が妨げられるので、胃洗浄を繰り返すことになりました。なんとその間、1時間!
●超音波検査
胃のガスと食塊を除去した後に再度超音波検査を行いまいした。胃の幽門部(胃の出口)が著しく肥厚しているのがわかりました。
●消化管内視鏡
超音波検査通り、幽門部に肥厚が見られました。10か所の組織を採取して、病理検査へ提出しました。超音波検査では、胃の周囲のリンパ節の腫大がありましたので、悪性腫瘍の可能性を疑っています。なんとかこの状況を解決できるようにしなければなりません。
●病理結果
診断は、悪性腫瘍を疑う所見はなく、重度、形質細胞、リンパ球性、好酸球性、カタール性胃炎でした。抗炎症治療を早速はじめ、食事の検討を行います。まずは、悪性腫瘍でなく、よかった、よかった!









