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椎間板ヘルニア「夢叶いました!」 [院長ブログ]
以前「椎間板ヘルニア」でご紹介したエム君のその後の経過を報告します。ビデオをご覧の通り、やや走りに不安が残っていた以前と比べて、今や健常犬と見間違うほど立派な走りが出来るようになりました。歩ける日を夢見て頑張ってきた甲斐がありました、現在は一か月に一度の鍼治療のみですが、ここまでの飼い主さんの深い愛情と、エル君の努力で夢が叶いました!
脊髄損傷により下半身が麻痺し、腰から下の痛覚が無くなりました。その後、東京へ出向いて再生医療を行われたそうですが、残念ながら効果なく、それでも何とか歩ける夢を抱きながら、筋肉が落ちるのを懸命に防ぎつつ、当方への治療に足繁く通われました。
当時を知る我々は、ここまで走れる様になるとは思えず、現在も痛覚が無い中、このビデオを拝見し驚くばかりでした。頑張って来院戴けたことに感謝です。
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犬の後頭骨(孔)形成不全 [院長ブログ]
●アオちゃん ♂ チワワ 7か月
「豚の耳菓子を食べたら調子が悪くなり痛がる!」主訴で来院されました。お話を伺うとそれはそれは、大きな豚の耳の干物でした。確かに食道に閉塞していれば、違和感があり、痛みがあるかもしれないと思いましたが....この干物はいつも食べているらしく、今まで特に問題はなかったと伺いました。触診をしてみると、どこか痛がります。頚部の筋を触ると中程度の硬結を感じました。首、胸に狙いを絞って、翌日にレントゲン検査をさせていただくことにしました。
●鑑別リスト
レントゲン撮影にあたり、大きく4つの病気に絞りました。@環軸亜脱臼;第一頸椎と第二頸椎間の靭帯支持に問題が生じ、脊髄を圧迫が加わります。A歯突起欠損、骨折;第二頸椎の骨の一部が先天的に欠損、あるいは骨折することで脊髄に圧迫が加わります。B後頭孔形成不全によるキアリ奇形;後頭部に位置する穴の先天的異型により小脳の一部が脊柱管に落ち込む状態です。(MRI必要)C椎間板ヘルニア;椎体と椎体間にある椎間板が飛び出すことで脊髄を圧迫します。
●レントゲン写真
●結果
レントゲン撮影から後頭骨形成不全があること判明しました。しかし、応急的に行った首の固定で、翌日から痛みが消えて動きが良くなりました。....となると頚部の損傷、椎間板ヘルニアが疑われます。痛みの再発を繰り替えす様であれば、MRIによる検査をお勧めしたいと思います。
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犬の橈、尺骨骨折 [院長ブログ]
●橈骨、尺骨(上腕骨)骨折
少し高いところころから飛び降りた瞬間に足を挙げる様になったそうです。
小型犬、特にプードル、ポメラニアン、チワワなどは、この部分(手首から肘の間)の骨折を起こします。手技は、骨の安定化を図るために、プレート、創外固定、(ピンニング)などの手術を行います。
●骨折直後
●術後
腫れを防ぐために数日、この包帯を行います。
●プレート装着1ヶ月後
●ネジを一部除去した3か月目
●注意
細い骨なのでネジを抜いた後の再骨折を防ぐために、段階を追って除去していく必要があります。そして、ネジ穴が埋まる間は、安静が必要です。








