広島県呉市「石崎動物病院」

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診察・手術の案内

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ワクチン(抗体検査) [診察・手術の案内]

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中国医学の考えでは、ワクチンはいわゆる「邪毒」にあたります。「あえて毒を体に注入する必要があるのか?」「人間では、毎年ワクチン接種をしていないのにその必要があるのか?」「アメリカの一部では、ワクチンは3年に一回接種なのに毎年の必要があるの?」などの疑問が湧きました。

そこで、ワクチンメーカーのサポートを頂きながら当院で調査を重ねた結果、ウイルスの種類により多少の差がありますが、約65%の動物が毎年のワクチン接種が必要無いことが分かりました。

一方、毎年接種しているのにも関わらず、翌年には抗体価が基準値より低下し、毎年のワクチン接種が必要な動物もいました。

あくまでも飼い主さんに選択戴きますが、まずは抗体検査を行い、その結果に基づいた「体に負荷のかからない優しい接種」をお勧めしています。

例)犬のワクチン接種の流れ
 ウイルスの種類
 @犬ジステンパー
 A犬パルボ
 B犬アデノ
  採血⇒ 約7日間待機 ⇒抗体価が基準値と同じor低い場合にワクチン接種

例)猫のワクチン接種の流れ
 ウイルスの種類
 @猫伝染性腸炎
 A猫ヘルペス
 B猫カリシ
  採血⇒約7日間待機⇒抗体価が基準値と同じor低い場合にはワクチン接種

●抗体検査結果
当院では、3年間に渡り、毎年、犬約600頭、猫約120頭の抗体検査を行いました。この検査を始めたきっかけは、「人では、毎年ワクチン接種をしていない!」また「アメリカの州によっては、3年に1回接種である。」そして「アメリカの自然派獣医師団体は、ワクチンを射つことで病気の発生をまねくので射つべきでない!とまで訴えている」などの疑問からでした。

以下が調査した項目と結果です。

●検査内容
犬はジステンパー、パルボウイルス
猫はヘルペス、カリシ、猫伝染性腸炎ウイルス
上記それぞれで、抗体不足が存在した場合を接種必要としました。

●平成18年は、犬では、ワクチン接種が65%で不要でした。
猫では、71%で不要でした。

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●平成19年は、犬では、同じく65%。猫では、71%がワクチン不要でした。

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●平成20年、犬では、さらに同じく65%で不要。
猫では58%不要でした。

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●結論
犬、猫共に、おおよそ6割でワクチン接種が不要でした。
検査例の中には、3年間接種不要のケースもあり、毎年の過剰接種を避けるためにも、抗体検査確認後、ワクチンの再接種を検討することが、体に優しい良い方法だと分かりました。

つまり「6割以上で、ワクチンは、毎年射つ必要がない!」しかし「個体差があるので、個々に抗体検査で調べる必要がある!」と結論づけられました


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