広島県呉市「石崎動物病院」

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2009年12月12日(土)

そけいヘルニア [News]

●ラン 6歳 ♀ ダックスフンド

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生まれつき左の股が軽度に膨らんでいました。徐々に膨らみが大きくなり、2年前にそけい(股)ヘルニアと診断されました。しかし、食欲元気あり。なかなか飼い主さんは、手術に踏み切れないでいましたが、いよいよ目立って大きくなり、ようやく腰を上げることになりました。

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●そけいヘルニア
左の股の部位は、通常小さな穴が開いていますが、その穴が大きすぎて、そこから腹腔内臓器などが飛び出す状態をヘルニアと呼びます。

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●手術準備
今回は、避妊手術も希望されていましたので、避妊手術創からヘルニアも一緒に処置しようと考えました。

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●膀胱脱出
ヘルニア輪(穴)がかなり大きかった(約7cm)為に腹腔内の膀胱、大網が大量に飛び出していました。皮膚の切開を一か所にしたかったので、アプローチがとても大変になりました。白い真ん中の餅様の脂肪の上が飛び出した膀胱です。

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●術後
膨らんでいた穴がしっかりと塞がれ10日目、無事に抜糸に来られました。長きに渡りヘルニアで皮膚が膨らんでいたので、摩擦で皮膚の一部が変色しています。いずれこの色素沈着は、無くなると思います。毎年の定期的な身体検査では、毎回手術をお勧めしていましたが、このたび晴れて整復できたことで、飼い主さん、我々も安心することができました。めでたし、めでたし。


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10時20分


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