広島県呉市「石崎動物病院」

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整形外科

犬の股関節脱臼 [News]

●プードル 7歳 ココ ♂
連休後半に緊急で来院されました。主訴は、「兄弟喧嘩後、足を着かなくなった!」でした。身体検査では、患肢に加重することができず、また、伸ばすことで痛みを生じました。そして、大腿骨頭の位置が上に上がっていることから、股関節脱臼を仮診断しました。以前から時々、足を挙げることがあるとも聞きましたが、それは先天的な膝蓋骨脱臼から発生していると察しました。鎮静後、レントゲン写真を撮影しました。

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●レントゲン撮影
左の股関節(↓)が脱臼しているのが分かります。

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●バンテージ
脱臼を整復後にバンテージを施しました。約二週間この形を維持してもらいます。

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●再レントゲン撮影
バンテージで固定した後に、再度レントゲンを撮影して、確認しました。間違いなく寛骨臼に大腿骨頭が位置していることを確認して終了しました。

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今回は、受傷後すぐに来院されたため、全身麻酔が必要にはなりましたが、無事に整復できました。時間が経過するほど、整復が難しくなるので、速やかな対応が望まれます。

*股関節脱臼とは?
大腿骨と骨盤のをつなぐ関節を言います。その関節がはずれてしまう状況を脱臼と呼びます。通常は交通事故などで大きな力が加わった際に外れ、前(後)方向へ脱臼してしまうことが起こりますが、軽い押さえつけでもタイミングと関節のポジションがあえば脱臼に繋がら事があります。外科手術に至る前に、外れたら速やかに対応することが大切です。


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椎間板ヘルニア「夢叶いました!」 [News]

以前「椎間板ヘルニア」でご紹介したエム君のその後の経過を報告します。ビデオをご覧の通り、やや走りに不安が残っていた以前と比べて、今や健常犬と見間違うほど立派な走りが出来るようになりました。歩ける日を夢見て頑張ってきた甲斐がありました、現在は一か月に一度の鍼治療のみですが、ここまでの飼い主さんの深い愛情と、エル君の努力で夢が叶いました!

脊髄損傷により下半身が麻痺し、腰から下の痛覚が無くなりました。その後、東京へ出向いて再生医療を行われたそうですが、残念ながら効果なく、それでも何とか歩ける夢を抱きながら、筋肉が落ちるのを懸命に防ぎつつ、当方への治療に足繁く通われました。
当時を知る我々は、ここまで走れる様になるとは思えず、現在も痛覚が無い中、このビデオを拝見し驚くばかりでした。頑張って来院戴けたことに感謝です。


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犬の後頭骨(孔)形成不全 [News]

●アオちゃん ♂ チワワ 7か月
「豚の耳菓子を食べたら調子が悪くなり痛がる!」主訴で来院されました。お話を伺うとそれはそれは、大きな豚の耳の干物でした。確かに食道に閉塞していれば、違和感があり、痛みがあるかもしれないと思いましたが....この干物はいつも食べているらしく、今まで特に問題はなかったと伺いました。触診をしてみると、どこか痛がります。頚部の筋を触ると中程度の硬結を感じました。首、胸に狙いを絞って、翌日にレントゲン検査をさせていただくことにしました。

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痛みが治まった処置翌日の写真です

●鑑別リスト
レントゲン撮影にあたり、大きく4つの病気に絞りました。@環軸亜脱臼;第一頸椎と第二頸椎間の靭帯支持に問題が生じ、脊髄を圧迫が加わります。A歯突起欠損、骨折;第二頸椎の骨の一部が先天的に欠損、あるいは骨折することで脊髄に圧迫が加わります。B後頭孔形成不全によるキアリ奇形;後頭部に位置する穴の先天的異型により小脳の一部が脊柱管に落ち込む状態です。(MRI必要)C椎間板ヘルニア;椎体と椎体間にある椎間板が飛び出すことで脊髄を圧迫します。

●レントゲン写真

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環軸椎亜脱臼の検査

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歯突起欠損、骨折の検査

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後頭孔形成不全の検査

●結果
レントゲン撮影から後頭骨形成不全があること判明しました。しかし、応急的に行った首の固定で、翌日から痛みが消えて動きが良くなりました。....となると頚部の損傷、椎間板ヘルニアが疑われます。痛みの再発を繰り替えす様であれば、MRIによる検査をお勧めしたいと思います。


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