広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2010年03月01日(月)

乳腺炎 [News]

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●ぺこ 11歳 ♀
お乳が急に腫れ、体が熱く、食欲が無いと来院されました。早速、身体検査を行うと、確かに全体の乳が腫れて、されにその乳から汚い液体が飛び出しました。血液検査では、総白血球増加、単球増加、CRP上昇より感染性慢性炎症所見がみられました。

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●乳から膿
一部の乳腺に穴が開いてしまいました。卵巣の異常を考慮して、超音波検査へ進みました。

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●超音波検査
腎臓の後方に黒く丸く見えるのが、卵巣嚢腫と思われる像です。通常は、超音波検査で卵巣は映りませんので、異常であることがわかります。

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●痛みの軽減
手術は、飼い主さんが、できるだけ痛くない方法を希望されましたので、硬膜外麻酔と腹腔鏡での卵巣子宮全摘出を行いました。5mmの切開2箇所、2cmの切開1箇所(卵巣がおおきかった)で終わる事が出来ました。

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●卵巣嚢腫
超音波検査のとおり、大きく膨れ上がった左右の卵巣が観察されます。これで今後、乳腺が膨らむ事はなくなり、穴が開くこともなくなります。

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●歴史を感じる歯石
長年の蓄積により大量にたまった歯石です。とっても良い子ですので、愛想良くしてくれるのは良いのですが、近いとかなり臭います。

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●Good!
積年の憎き菌の塊をすっきりと除去しました。長期間放置したので、残念ながら一部の歯は抜歯を余儀なくされました。これで、頬ずりされても大丈夫。卵巣子宮摘出、歯石除去をもっと早くしとけば良かったね!


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09時10分


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