広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年05月11日(火)

短頭種の問題点 [News]

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●鼻腔狭窄
短頭種に多いのが鼻の穴の狭窄です。鼻の穴が狭いために喉の奥が陰圧になり、のどチンコがどんどん引っ張られて大きくなってしまいます。だからこの状況が見つかれば、速やかに処置をすることが大切です!

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●軟口蓋過長
大きくなったのどチンコを軟口蓋過長症と呼びます。のどチンコが大きいと、いびきが出ます。さらに悪化すると気道にのどチンコが入りこみ息ができなくなります。さらには、小嚢反転、喉頭麻痺まで進むこともあります。

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●切除した軟口蓋
切除した大きなのどチンコです。
この、のどチンコが大きな音(いびき)を発生します。その音を聞くと飼主さんは、面白くとらえますが、実は、彼らにとっては、とっても辛いことなのです。重度のケースでは、熟睡すると息ができなくなるので、いつも浅い眠りにつくことしかできません。いびきを面白おかしく捉えるのではなく、病気と考えるべきなのです。
この手術で一番気を使うことは、重症なケースです。鎮静段階で呼吸ができなってしまうので、麻酔前は、スタッフ一同の観察と連携がかかせません。

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●北島のオジキ
喉には大きなノレンが垂れ下がり、鼻の穴は狭くていつも苦しそうでしたが、この度、綺麗な鼻の穴に形成されました。これからは、空気の美味しさを味わい、夜は安心して熟睡できそうです。

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●術後(小次郎、3歳)
この手術をした後は、皆さんびっくりするぐらいに良く眠ります。
普段十分な睡眠がとれないせいでしょうか、今まで寝るときには口が閉じないようにペットボトルをくわえて寝ていた小次郎君は、白雪姫の様に術後7時間も眠り続けたのでした。明日からの快適な毎日に乾杯!

●7日後
その後の小次郎君の様子を飼主さんに確認すると「夜は熟睡できるようになり快適になりました。」「今まで、ご飯を一粒一粒箸でつまんで与えていたのが、自力でバクバクと美味しそうに食べるようになりました!」と大変喜んでいただきました。良い夢見てくださいネ!


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01時15分


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