広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年05月25日(火)

腹腔鏡下 睾丸摘出手術 [News]

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●陰睾(いんこう)とは?
 睾丸は成長過程で陰嚢におさまるのが正常位です。陰睾とは、睾丸が本来の場所ではなく、お腹の中、あるいは、股の部分にとどまってしまうことを言います。本来、睾丸はいつも風通しの良い場所に置かれていなければならず、暖かい場所におかれると、腫瘍化してしまうことがあります。 今回のケースでは、痛みを最小限に抑えるために、飼い主さんの希望により、腹腔鏡を用いて腹腔内の両睾丸を摘出しました。

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●術後 
 腹腔鏡が終了した画像です。睾丸の幅ギリギリの最小切開と5mm穴1つで手術終了です。通常の手術であれば切開する範囲が左右それぞれになり、大きな切開創になります。

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●摘出睾丸
 画像は腹腔鏡で取りだした睾丸です。お腹の中で、超音波メスを使用し、切断と止血を行います。その際、縫合糸は使用しません。
 切れば同じと言う意見もありますが、私は、私自身が同じ手術をしてもらうのであれば、できるだけ痛みが少ないことを望みます。また、腹腔鏡を用いることでお腹の中全体を観察(肝臓、胆嚢、脾臓、腸、膵臓)出来る利点があります。この内容を、通常切開で行うと物凄く大きな創になります。
 私の過去の経験では、腫瘍化した睾丸を放置したことにより血小板減少症が発生し、手がつけれなくなったポメラニアンを思いだします。早速、左右の睾丸を確認して見てください!


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15時04分


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