広島県呉市「石崎動物病院」

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2010年10月28日(木)

猫 尿道瘻形成術 [News]

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●尿閉塞
昨日の状態は尿閉塞(尿が出ない状態)で瀕死。応急処置のみを希望されたので、閉塞解除後は帰宅されました。心配なので経過を見せていただく為に来院を促しました。本日は昨日よりは尿が出ているものの閉塞気味です。飼い主さんにお願いし、膀胱へのカテーテル挿入の許可をもらいました。

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●緊急手術
昨日の応急処置で入ったカテーテルが今日は途中から入りません。既に腎臓は大きくなり閉塞の負荷もかかっています。このままお帰しすれば死んでしまうのでそうも行きません。急ぎ電話でカテーテルが挿入できないことを告げ、緊急手術の許可を得ました。ペニスを切断し、骨盤尿道まで切開しそれを広げて、尿道を形成しました。

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●閉塞した結石
上記の手術で発見された結石です。尿閉塞の原因は、骨盤尿道で結石が数個閉塞をおこしていたのでした。結石表面がスムースでないので、逆行性にフラッシュしても動かなかったことが分かりました。尿道を切断して形成することは、積極的に行うことではありませんが、管理が十分出来ないこと、緊急事態であったことを考えると今回の判断は適切だったと思います。

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●術後
手術後5時間です。2日前は昏睡で死にそうな状況でしたが、既にお皿いっぱいの食事をあっという間に完食しました。これからは、まず結石が尿道につまることはありませんが、結石が再び発生すると膀胱炎になることはあります。最低限度食事を管理して、結石が出来ない様にしてあげたいものです。


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16時31分


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