広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

News

RSS1.0


2011年03月14日(月)

針治療について [News]

●サンタ ♂ 15歳
以前、腹腔鏡で肝臓を採取し、病理組織学的診断では「門脈低形成」と診断されました。その後、感染性肝疾患と思われる症状が出現し、抗生物質の長期投与を行ったこともありました。この度、急に元気が無くなり、足が弱り、下痢があるとの主訴で来院されました。

●針治療
腹腔鏡で診断以降、肝臓の酵素値は上昇していましたが、元気でした。食欲がない、下痢が続く症状に関しては、食事療法を行いました。足のふらつきに関しては、筋肉の虚弱化がみられたので針治療を選択させてもらいました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●経過
全体的に歩きに力が入らず、特に右足に顕著な症状がありましたので、右足を中心に治療し、また同時に以前から悪い肝臓、治りにくい下痢に対して小腸のツボを中心に約15分程の置針を行いました。治療回数5回目で、足取りもしっかりし、下痢も止まり、食欲も安定してきました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●コメント
針治療は、この度の変性性関節炎と思われる変性病変を完治させることはできませんが、「虚」している全体の流れを改善し、萎えた筋肉を刺激し歩行を改善する効果はあります。今回の3日おきの針治療で、飼い主さんも僅かな変化には気づいていただくことができました。そして、5回目には、目に見えて「なんか、針で良く動けるようになった気がする、下痢も止まった!」と喜んで戴きました。
私の方針としては、東洋医学であろうと、西洋医学であろうと飼い主さんと動物に合った方法であれば、どちらを選択しても構わないし、あるいは、両方を併用すべきとも考えています。
とにもかくのも、動物が快適で病状が改善することが一番なのです。

18時15分


ページのトップへ

  • お問い合わせ
  • スタッフ募集
  • 石崎動物病院の日々

検索

キーワードリスト

最近の記事

リンク集

powered by a-blog

[Login]