広島県呉市「石崎動物病院」

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2013年04月15日(月)

関節液の検査 [News]

●柴犬 ♂ 年齢不明(拾ったので)義経
「3日前からお座りするのを嫌う、そして、座るまでに時間がかかる。しかし、散歩はいつも通り1時間している、食欲、元気はある。」との主訴でした。触診すると際立った異常は感じませんでしたが、右足が左寄り過敏に反応することが気になりました。一応、骨折、関節炎を考慮してレントゲン検査をさせていただくことになりました。レントゲン検査は異常なし、しかし、血液検査で急性炎症状態を示していたこと、発熱があったことで免疫介在性関節疾患などを考慮して関節液採取を追加しました。

●関節液の採取
この写真は膝の関節液を抜いているところです。踵、肩、肘、手首、股の部位の毛刈りをして滅菌処置を施してから関節液を抜きます。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●細胞診
各関節から抜き取った関節液を押し広げて染色しました。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

結果は、有核細胞が著しく上昇し、ほとんどが好中球(白血球の一部)でした。原因は免疫介在性あるいは感染性関節炎に絞り込むことができました。

画像(330x219)・拡大画像(640x426)

●細菌培養検査
細菌感染を診断するために培養検査へ回します。

画像(330x247)・拡大画像(640x480)

●鑑別診断
細菌感染が除外されたら、さらに免疫介在性多発性関節炎を分類しなければなりません。

09時48分


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