広島県呉市「石崎動物病院」

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2013年06月24日(月)

犬の骨肉腫 [News]

●チョウさん 13歳 コーギー ♂
「急に左後ろ脚の膝の部分が腫れて心配」とご相談を受けました。早速、細胞診を行うと分裂像を認める活発な悪性腫瘍と察したため、積極的に断脚をお勧めしました。通常、断脚はなかなか踏み切れないとことですが、チョウさんの場合は、後ろ足が既に使えない状態であったため、飼い主さんの早い決断を戴くことができました。

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●骨肉腫
骨肉腫とは、骨に発生する悪性腫瘍で著しい痛みを伴います。残念ながらチョウさんの病理診断は、骨肉腫でした。骨肉腫は非常に性質の悪い腫瘍の一つで、多くが発見の時点で転移が見られ、断脚と抗癌剤を併用した治療で生存率が約1年と言われています。

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骨肉腫の悪条件は、@5歳未満A大型犬B術前術後のALPの上昇C前腕骨近位と言われています。
幸いチョウさんは、上記の条件のいずれにも属さないことが不幸中の幸いでした。今後の治療は、飼い主さんと十分に話し合った結果、免疫増強療法を中心とし、抗癌剤は使用しないことにしました。

18時44分


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