広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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2013年11月30日(土)

猫の炎症性腸炎 [News]

●チビ助 ♂ 日本猫
「便に血が混じる」主訴で来院されました。身体検査時に指による直腸検査を合わせて行いましたが、出血している様子はなく、繰り返す様であれば改めて大腸内視鏡を行うことをお勧めしました。

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●大腸内視鏡
全身麻酔をかけて、肛門からアプローチし、大腸内の粘膜組織を5か所採取しました。

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肉眼的には、異常がなさそうにみえます。奥の出血は、既に採取した部位からの出血です。

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●病理検査
結果は、腫瘍性変化はなく、リンパ球性、形質細胞性大腸炎でした。原因は、寄生虫、細菌、食事アレルギーなどが考察され、これらの除外診断を行い原因除去をおこなわなければなりません。

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●コメント
便に血液が混ざる状況を放置していては、やはりいけません。また、炎症には、寄生虫、細菌、食事などが関与している可能性があり、猫の場合は食事の除外アプローチが難しく(診断食をたべない)、やむなく原因不明の炎症性腸疾患と診断、治療されることが多いのですが、原因追及できればなにより体に優しい治療になるのです。

13時20分


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