広島県呉市「石崎動物病院」

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2014年09月09日(火)

猫の黄疸2 [News]

●ビゼー 1歳 ♂ 日本猫Mix
猫の黄疸の原因は様々あります(以前の猫の黄疸1を参照ください)が、今回の原因は、赤血球に寄生するマイコプラズマにより著しい黄疸を呈した例です。
「散歩に出て帰宅すると黄色くなっていた」が主訴でした。血液量11%(正常値 >28%)、総ビリルビン量27.7(正常0.1-0.4)、体温39,2度。元気、食欲なし。

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●口唇部
早期に黄疸を判断するのは、目の結膜、口腔内の軟口蓋部領域を観察するのが良い場所ですが、今回は、どこを見てもまっ黄色で、一目でわかる重症例でした。

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●内股部

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●血液塗抹
血液を一滴スライドグラスに垂らし薄く延ばし、赤血球を1000倍で観察します。赤血球がまばらに見えるのは貧血を物語っています。真ん中の青い塊は血小板、左端の青い濃い塊は白血球です。

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赤血球の縁に見える青く丸い小さな点がマイコプラズマです。

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●治療
治療は抗生物質を投与し、全身状態、血液量、血液の寄生虫の状況を判断しながら投与期間を決定します。約1ヶ月の処方で、血液量は25%に回復。食欲、元気も改善しました。

15時09分


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