広島県呉市「石崎動物病院」

動物に優しく思いやりのある診療をモットーに

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やはり、今年も・・・・。 [News]

残念なことに、熱中症で亡くなるワンちゃんが今年も出てしまいました・・・。

2階へ上がったものの、降りることができず、飼い主さんが気がついた時には、2階で既に倒れ、体温42度、昏睡、血便、紫班が見られ出血傾向にあり、血圧も非常に弱くショック状態で担ぎこまれました。治療の甲斐なく、翌日に息をひきとられました。
残念で・・・悔しいことです。

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毎年、必ず、熱射病で犠牲がでます。
動物は「夏というのに十分に汗をかけず,
また、熱くとも毛皮を脱げない」ということを、重々認識ください。

まだ、まだ暑い日は続きます。
せめて夏が終るまでは、緊張しながら監視、管理してください。
スタッフ一同、お願い申し上げます。

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小さなシコリも、疑いを持って検査を! [News]

 実は、「お尻の化膿」でご依頼いただいたのですが、その化膿の横に3mm程の「とても小さな膨らみ」を発見しました。そのお尻の膨らみは、喧嘩の跡?と思える程度でした。念の為に皮膚穿刺をして検査を進めると「肥満細胞腫」でした。
肥満細胞腫は、腫瘍のひとつで、猫ちゃんの場合には頭部によく見られ(45%)ます。
ということで、頭部も細かく検査を行うと、耳に小さな膨らみがみられました。
同じく肥満細胞腫でした。

●肥満細胞腫とは?
肥満と聞くと、太りすぎのイメージですが、特に太っていることとは関係なく、身体には、肥満細胞と言う免疫に関与している細胞がいます。その細胞が腫瘍化することによって発生するものを肥満細胞腫と呼びます。特に6歳以上の猫にみられます。また、皮膚型と内臓型に分けられています。

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お尻と尾の間、2箇所に咬まれた傷が見られます。
後ほど、切開して排液チューブを3箇所設置。

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毛刈りを進めると、小さな腫瘤発見!
(まん中の丸い塊)
検査後、肥満細胞腫と診断。

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頭部を検査すると右耳の端に小さな腫瘤を発見!同じく、肥満細胞腫だった。

提出した病理結果は、「良性の肥満細胞腫」でした。
心配した脾臓の腫れもなかったので 一安心です。

 しかし、これからの生き方が重要で、たとえ良性といえども腫瘍ができた事は、免疫力の低下が考えられます。生活環境を見つめ、免疫を強化する生き方に変更する必要があります。猫ちゃんの性格まで含めて、今までの環境についてコンサルテーションを行い、免疫増強のお手伝いを早急にしていきたいと思います。

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熱中症と思いきや・・・ [News]

本日、6か月のポメちゃんが来院されました。
日中、海へ一緒に連れて行ったそうですが、突然の異常に驚いて、急患で入られました。
多量のヨダレ、呼吸速迫、意識消失・・・。
熱中症と思いきや、体温は39.5度。「あれれ?そんなに高くないな〜?」
その後、詳細な身体検査、超音波検査、血液検査を行った結果、門脈体循環シャントの疑いが強まりました。これから、さらに、深い造影検査が必要です。

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とにもかくにも、この暑い時期には、そして、日陰につないでいようとも、「高級毛皮をまとい、十分汗がかけない動物」は決して連れ出さないでください!

今年は、幸いにも、どなたも熱中症で来られていませんが、重々注意が必要です!
飼い主さんにとって、寒いぐらいに過ごす方が、彼らにとっては、快適だと認識ください。

門脈体循環シャントとは?(もんみゃくたいじゅんかん)
腸から吸収された栄養や毒素は、門脈という血管を通り肝臓で合成、貯蔵、解毒されます。しかし、この門脈から肝臓を通らず、あるいは、僅かしか通らず全身静脈へ迂回してしまうことが、先天的、後天的に生じたことを言います。毒素が全身へ回ってしまうため、ヨダレ、発作、一時的盲目などが起こります。

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●このポメちゃんのCT所見は、後大静脈単一シャンとでした。
門脈〜後大静脈へ流れる迂回血管が見えます。

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