広島県呉市「石崎動物病院」

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猫ちゃんの基底膜障害+角膜壊死症。 [News]

いつまでも「しょぼしょぼ眼が治らない」との主訴で来院されました。検査後、基底膜障害と角膜壊死症と診断されました。血管新生が見られましたので、慢性と思われます。

角膜は4層あるのですが、一番上の上皮とその下の基底膜との接着が不十分で、上皮が形成されても地盤がゆるいために、再びブレイクして潰瘍が完治できない病気です。通常、角膜潰瘍は1週間ほどで治りますが、この基底膜障害の特徴は、いつまでも「しょぼしょぼ」していたり、「パッチリ眼が開く良い時としょぼしょぼの悪い時」を繰り返すことです。
高齢の柴犬に多いのですが、猫ちゃんでも時々見られます。

●治療
今回は、2つの病気が重なりました。
基底膜障害は、角膜切開を、角膜壊死は角膜表層切除をそれぞれ行いました。その次に、第3眼瞼をかぶせて終了しました。2週間後に抜糸を行うと、角膜潰瘍は無事修復され、血管新生も消失していました。めでたし、めでたし!

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眼の中央に茶色い壊死部分、
そして、その周囲に角膜潰瘍が
みられます。

眼の病気も色々と存在します。上記の角膜潰瘍、その他の結膜炎、ぶどう膜炎、脈絡膜炎、強膜炎、緑内障など多数存在します。

「しょぼしょぼ」あるいは「まぶしそう」な眼を見たら速やかに受診されることをお勧めします。


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こ、こ、こんなん出ました! [News]

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旧日本軍の手榴弾ではありません。便です!

え〜。ご批判もあると思いますが、病気を理解戴くために、この写真を掲載しましたこと、先にお詫び申し上げます。
さて、こ、こ、こんなんでちゃいました!
巨大結腸症は、猫ちゃんの重度の便秘症です。直腸が拡張して便が蓄積してしまう病気で、便がたくさん集まり、出にくくなるので、とても排便に苦労します。今回は、比較的やわらかく出しやすかったのですが、最低でも鎮静剤投与が必要になります。

解決策は、内科、外科療法とあります。
内科療法は、継続的に薬を飲ます方法ですが、効果が弱い場合もあります。効果が弱い場合には、定期的に麻酔科で便を強制排泄させる必要があります。

外科療法は拡張した直腸を切除する方法です。直腸をほとんど切除し、結腸につなぎます。良い結果が得られます。

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やはり、今年も・・・・。 [News]

残念なことに、熱中症で亡くなるワンちゃんが今年も出てしまいました・・・。

2階へ上がったものの、降りることができず、飼い主さんが気がついた時には、2階で既に倒れ、体温42度、昏睡、血便、紫班が見られ出血傾向にあり、血圧も非常に弱くショック状態で担ぎこまれました。治療の甲斐なく、翌日に息をひきとられました。
残念で・・・悔しいことです。

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毎年、必ず、熱射病で犠牲がでます。
動物は「夏というのに十分に汗をかけず,
また、熱くとも毛皮を脱げない」ということを、重々認識ください。

まだ、まだ暑い日は続きます。
せめて夏が終るまでは、緊張しながら監視、管理してください。
スタッフ一同、お願い申し上げます。

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