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猫の食物アレルギー [News]
●モモ 日本猫 ♀ 4歳
「激やせして食べたら必ず嘔吐する、1週間ほど入院させて元気にして欲しい!」と来院されました。見るからにエネルギー不足の顔で、随分と痩せていました、そして、上胸部と後肢背面の脱毛が見られ、舐めるところをみると痒みがありそうです。
上胸部の脱毛
後肢背面の脱毛
●検査と治療
血液検査では異常は見られません、量子検査より食物アレルギーがリストアップされました。そして、絞られたのはアレルギー用の処方食と鹿肉でした。味気なく化学物質を含有している処方食よりは、触感が良く化学物質の無い鹿肉に変更することにしました。しかし、猫ちゃんの場合、なかなか頑固で手こずります。
●経過
食事アレルギー故に限定された食事になるので我慢が必要でした。最初は舐める程度でしたが、6日目からようやく口元に持って行くと一口食べ、8日目からは完食するようになりました。この間、あれだけ激しかった嘔吐は一切なくなりました。試験的診断ではありましたが、食事アレルギーによる嘔吐と皮膚病と診断され、9日目には退院の運びとなりました。
次回にはふっくらとした姿で会えるのを楽しみにしています!
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のみアレルギー性皮膚炎 [News]
春先から秋にかけて蚤の発生時期になります。
それに伴い、蚤アレルギーが発生します。
●ちず、三毛猫、♀、10歳
「2−3日前からお腹がただれる」主訴で来院されました。
身体検査では、軽度の肥満と、歯石、腹部の湿疹、そして、蚤を見つけました。
急性湿疹により、紅班、脱毛、感染が見られました。感染症に対する抗生物質と炎症を除去するステロイドは使用せずに、蚤の駆除と鉱石パウダーと舐め壊さないようカラーを装着しました。
●10日後
赤みがすっかり引き炎症がなくなりました。
●チビタ ♂ 柴犬
野犬に咬まれた主訴で来院されました。
拝見すると著しい蚤と掻痒、便からの瓜実条虫(蚤が媒介する腸内寄生虫)の排出、右大腿部の急性湿疹がありました。患部にはブドウ球菌の感染がみられました。
●蚤駆除について
当院では、蚤の駆除薬の予防的使用はお勧めしていません!なぜならば、安全と言われながらも、蚤がバタバタと死亡してしまうう化学物質だからです、甲殻類にしか影響がないと説明されますが決して体に良い訳がないと思っています。メリットとデメリットを計りにかけながら繊細に注意を払い、安全性を最優先にしてお渡しています。
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犬の食物アレルギーとアカラス感染症 [News]
●ボストンテリア ♀ 8か月
初めは股に始まった膿皮症(皮膚感染症)でした。ブドウ球菌の感染を抑えるために短期間抗生剤の処方を行いました。再び1か月後に皮膚を掻きむしると再び来院されました。皮膚の検査を行うと、寄生虫であるアカラスが見つかりました、アカラス症の治療を行うも皮膚の炎症が徐々に増悪しはじめました。
●悪化した皮膚病変
深刻な状況故に写真撮影をお願いする雰囲気もなく、改善後に飼い主さんからいただいた写真です。光が足らず見えにくい写真ですが、皮膚病変は顔から尾まで全身におよび、真っ赤にはれ上がり、感染症により膿が噴出し、一睡もできないほどの著しい痒みがあり、飼い主さんも動物もそれは、それは、大変な日々でした。
●途中経過
アカラス症の治療と並行して、アレルギーを検討しました。年齢的に考察して食物アレルギーを最優先して食物トライアルを開始しました。
●4か月後
食物トライアル中に皮膚病変が著しく増悪した結果、飼い主さんは何度も何度も折れそうになりました、診察の度に暗い顔を拝見することは、お互いに辛く憂鬱な日々が続きました。幸い我々の励ましに応じ、最後まで信じて通っていただき、おやつを含め指定した食物以外は何も与えないよう厳格に指示を守っていただきました。
すっかり綺麗になった現在は、飼い主さんとの笑顔に接することが何よりの楽しみです。